sit in the sun | ナノ

24-3


「はい、二人ともそこまで。残念やけど、試合メンバー以外は帰る時間や。」

そう言って私と若の間に入る侑士。
あ、そうか、試合にでないレギュラーは午前で帰るって言ってたっけ。

「ッチ、命拾いしたな、若。」
「自分が、じゃないんですか?」
「どういう事かな、若!」
「そのまんまの意味ですよ。」
「落ち着き。映、とりあえず落ち着き。」
「離せ侑士!私はコイツを倒さねばならぬ!」
「良いですよ、返り討ちにしてやりますよ。」
「日吉もそうすぐ挑発せんで。」

そうふたりの間に入って宥める侑士。
・・・くそう、今日は侑士に免じて許してやる!

「というわけで俺らは帰るぜ。頑張れよ!」
「おぉ、任せとけ。」
「え〜俺まだ居たいC〜!」
「駄目ですよ、帰りますよジロー先輩。」
「ほな、また明日な。」
「せいぜい負けないように頑張って下さい。」
「フンッ、口の減らねぇヤツだな。」
「じゃあねー!また明日ねー!」

みんなの姿が見えなくなるまで、大きく手を振った。
途中でみんなが振り返ったとき、私の顔をみてまた爆笑してた。明日覚えてろよ。

「・・・さて、俺らも残りの試合さっさと片付けようぜ。」
「そうだね、次からは3試合で良いもんね!」
「おい映、それはストレート勝ちしろって事か?あーん?」
「何、自信無いの?」

私の挑発に、ニヤリと跡部が笑った。
うわ、悪そうな顔。

「ッハ、誰に言ってやがる。良いぜ、3試合だけで終わらせてやるよ。おい行くぞ、樺地。」
「ウス。」

こうして、私たちはまたコートへ向かった。
試合に、勝つために。






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