sit in the sun | ナノ

23-5


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「・・・あれ?」

仁とさっき居た場所に戻ってみると、そこには山吹のみんなの姿“だけ“があった。
・・・氷帝のみんなはどこ行った?

「あ、亜久津先輩!お帰りなさいです!」

と、そこにさっきの小さくて可愛らしい少年がこっちに向かって走ってきた。


きゅん


「仁、あの可愛い子誰?」

さっきも可愛いなって思ったけど、改めて見たら・・・・


ほんと子犬みたいで可愛いんですが!
やーん小さい!可愛い!
しかもお帰りなさいです!だって!
かーわいー。

「・・・顔、キモいぞ。」
「うるさい。」

しょうがないじゃん、小さくてかわいいもの大好きなんだから。
あー今まで会った中で彼、一番小さいかも。青学の越前君も小さかったけど、でもそれ以上かな。

「で、あの子も山吹の選手なの?」
「あいつはマネージャーだ。おい、おま「初めまして!私、氷帝のマネージャーの平塚映です!」

仁の言葉を完全無視して、可愛い少年の前に立って挨拶をする私。
一瞬きょとんとしたけど、すぐにパッと笑って元気良く私に返事をしてくれた。

「氷帝のマネージャーさんだったですね!初めましてです!壇太一です!」

そう言ってガバッと頭を下げると、ヘアバンドがずり落ちてきてあわあわとしだした。
か、可愛すぎる・・・!可愛すぎるよ彼!

「おい太一、コイツには近寄るなよ。」
「へ?」
「・・・どういう意味かね、仁君よぉ。」
「そのままの意味だ。てめぇに関わったら何されるか分かったもんじゃねぇ。」
「こんのぉ・・・!」




「あっ、亜久津先輩の彼女だから、近寄るなよってことですね!分かったです!」




「「・・・・は?」」


「いやいやいや、違う!違うよ太一君!」
「太一、ドタマかち割られたいか?」
「ちょっと、太一君にそんな事言わないでくれる。」
「うるせぇ、テメェは黙ってろ!」
「黙ってられるかっての!」




「ほんとお二人は仲が良いですね!」




「「・・・。」」




「俺、ほんとに太一を尊敬するよ。」
「あぁ、亜久津にあんなこと言えるの、太一ぐらいだよな。」
「・・・南に東方、テメェらいつからそこに居た。」
「「最初から居ましたから。」」
「・・・そうか。」






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