sit in the sun | ナノ

21-4


「・・・で、何しにきたんですか?」
「冷たっ!若冷たっ!ちょっと樺地、言ってやってよ!」
「・・・ウス。冷たい、です。」
「ふぇーい言われてやーんのー!」
「邪魔しにきたなら帰って下さい。」
「いやぷー。」
「残念ながら、全く可愛くありませんよ。」

むきーーーー!
何なんですかさっきからこの子!
可愛くありません!
もう何回言ってるか分かりませんが、私、先 輩 です!

「でも先輩、跡部先輩とジロー先輩と勉強してませんでしたっけ?」
「うん、してたよ。」
「よく部長から逃げて来れましたね。」
「トイレに行った隙を狙って抜けてきました。」

ちなみにジロー君は寝てたので置いてきました。口にポッキー突っ込んでも起きなかったんだもの。
で、2年生が勉強している部屋にこっそりやってきたわけです。

「なんでこの部屋なんですか。」
「え、なんとなく。」
「じゃあ邪魔なんで帰って下さい。もう満足でしょ。」
「わーん!ちょーたろー!」
「日吉、いくらほんとの事でももう少しオブラートに包んで・・・。」




ぐさっ



「・・・おい鳳、お前今かなり酷い事言ったぞ。」
「・・・ウス。」
「え、えっ嘘!?ご、ごめんなさい映先輩!」
「い、良いのだよ全然。全然・・・。」
「お、俺、つい本音を・・・!」




ぐさぐさっ





「く、くくく・・・お前最高だな。」
「え!お、俺また何か言った!?」
「・・・ウス。」
「お邪魔いたしました・・・。」
「映先輩!?」

ふ、ふふふふふ。
長太郎って、ある意味若よりこう・・・胸にささる言葉を言うのね。ガクリ。






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