sit in the sun | ナノ

21-2


「向日さん、ここがもしかして例の・・・。」
「そうですよ平塚さん。ここがかの有名な呼び名がついている・・・。」


「「あとベッキンガム宮殿・・・。」」


そう、跡部に引きずられ、馬鹿でかい車に詰め込まれた私が連れてこられた場所。
そこは・・・・




跡部邸ことあとベッキンガム宮殿!




別荘でさえあんだけ大きかったから、自宅はもっと大きいだろうとは思っていたけど・・・いやーここまでとは。
なんか噴水あるし。プールあるし。テニスコートあるし。いかにも血統よさそうな犬いるし。可愛いし。
さすがだよ、あとベッキンガム宮殿。
さすがだよ、あ、あとベッキンガム宮殿・・・ぶふっ。






「だ、駄目だー!あっはははは!!やっぱギャグとしか思えないーー!!!!」
「だよなー!やっぱ映もそう思うよな!あとベッキンガムって・・・ぎゃはははは!」
「映、向日、お前らよっぽど俺様を怒らせたいようだな・・・。」
「だ、だって、あとベッキンガム宮殿だよ・・・!?あ と ベ ッ キ ン ガ ム 宮 殿 だよ!?ひー腹よじれる!」
「映笑いすぎだっての!しっかし、跡部もそう呼ばれてよく恥ずかしくねえよなー。俺だったら住めねえよ!ぎゃははは!」
「おい、こいつらに飲み物と食べ物、一切与えるな。」
「嘘でーす!素晴らしい名前ですあとベッキンガム宮殿!ね、岳人!」
「そうそう、スッゲェ良い名前だって!良すぎてついつい言いたくなるっつうか、な!映!」
「自分ら、ものすごい変わりようやな。」




えぇ、だって食べ物は大事だもの!




「まあまあ先輩方、とりあえずみなさんそろったようですし、勉強会始めませんか?」

お、ナイス方向転換だ長太郎!
さすがだね!

「・・・それもそうだな。」
「そうだぜ跡部ー。さっさとやれよなー。」
「テメェらのせいだろうが・・・。テメェらのーーー!!!」
「えーーー!?今私何も言ってないよーーー!!!?」

何でこうなるのさー!?






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