sit in the sun | ナノ
20-2
いざ頑張ろう!気合いを入れて水道場に来たのは良いんだけど・・・
「マジ、あのスパルタみたいな練習量なんなわけ?」
「無理無理、ありえねー。」
サボってる部員見つけちゃいました。
うわー、タイミング悪いなぁ。
でもドリンク作らなきゃだし・・・。
浄水器のついてる水道場、近いのここだけなんだよね。わざわざ調理室とかまで行くのも大変だし。私が。
・・・・うーん。
というかこういう時って、マネージャーとして怒るべきなのか?
部活サボるんじゃない!みたいに?
いや、でも分かるんだよ、サボりたくなる気持ちは。なんたって遊びたいお年頃だものね。
私だてたまにサボりたくなる事あるもの。
・・・その度に侑士に首根っこ掴まれて連行されるんですがね☆
っと、そうじゃなくて。この状況、どうしよう。
あぁなんかもう面倒だなぁ。てか、サボるならもっと違うとこでサボれよ!
「何してるんですか。」
「ふおおぉっ!」
「・・・何ていう声だしてるんですか、あなたは。」
「ひ、日吉!?」
急に声をかけられ後ろを振り返れば、そこには日吉が不審そうな顔をして立っていた。
もう、急に後ろから話しかけないでよ!
あー心臓止まるかと思ったー。
「こんなところで何してるんですか。あまりに挙動不審だったんで、不審者かと思いましたよ。」
「日吉君、私だって傷つく事あるんだよ。」
「で、何突っ立ってたんですか?」
はい、この子相変わらず私の話聞いてくれません。
無視です、完全スルーです。
私、先輩なのにな。
先輩なの・・・
「えっと、ドリンクを作りたいのですが、サボっている生徒がいて作れない状況なのです。」
素直に話します。
話しますのでお願いです日吉君、その冷たい目は止めて下さい。
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