sit in the sun | ナノ
18-4
「えっと・・・とりあえず、ごめんなさい。」
「映、それで俺様が許すと思ってるのか?あーん?」
「覚えてない事に謝ってるんだ!許せよ器ちっちゃいな!」
「てめぇ・・・!」
「手塚君、本当にごめんね。」
「あ、あぁ。」
「宍戸もごめんね。」
「まぁ、そんな気にしてねぇよ。」
「おい映!なんでそんなに手塚と宍戸は態度が違うんだよ!?」
「だって、手塚君と宍戸だもん。」
「あははは!映最高だC〜!」
食堂にみんなが揃ったとき、私はとりあえず昨日の事を謝る事にした。
てか、他のみんなから話を聞くうちに昨日の事が少しずつ見えてきた。
どうやら私は、お酒の入ったチョコケーキを食べて酔ったらしい・・・。
なんだその落ち!?
「実に面白かったよ。またデータが1つ増えた。」
「ちょ、乾君、頼むから止めてくれ・・・!!」
すかさずノートに書き込もうとする乾君を止めた。
というか、なぜ私のデータを集めるんだ・・・止めてくれ!
「越前君もごめんね。巻き込んでしまって・・・。」
「別に良いッスよ。」
「映、越前にも何かしとったっけ?」
「え、だって私を部屋に送ってくれたの、越前君じゃないの?」
「あーん、何寝ぼけた事言ってやがる。お前を部屋に運んだのは俺様と樺地だぜ?」
「ウス。」
「え?だって、朝部屋に居たのは越前君で・・・。」
跡部と樺地君が運んでくれたの?
じゃあ、なんで私の部屋に越前君が・・・?
「越前、何で映ちゃんの部屋にいたのかな?」
私が尋ねるより先に、不二君が越前君に尋ねた。
不二君が目を見開いています。
うおおおお・・・なんか怖い。
「俺が廊下歩いてたら、映先輩が部屋に引っぱり込んだんすよ。」
「ほんまか映?」
「・・・覚えておりません。」
「俺の事散々小さいだの可愛いだの言って、抱きついて離してくれなかったんすよ。」
「だ、抱きついて!?」
「てめぇ何してんだよ!?」
「えー!!!?」
何故私が跡部に胸ぐら掴まれてるんですかー!!!!?
私!?
そこ私の所為か!?
・・・うん、私の所為か☆
「ひ、ひとまず離してくれ跡部・・・!」
苦しいです!
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