sit in the sun | ナノ
18-3
「そ、それは本当かい日吉君・・・。」
「はい、本当ですよ。」
日吉から教えられたことは、信じられないようなことばかりで。
本当に私はそんなことをしてしまったのでしょうか・・・。
でも日吉が言うんだから、本当なんだろうな。
あー・・・どうしよう・・・どうしよう!
「わ、私はどうしたら良いですか・・・。」
「・・・さあ。」
この後輩、可愛くありません。
酷いです。私先輩です。
先輩が悩んでるんだから、一緒に考えてくれたっていいじゃないか!
可愛い先輩が困ってるんだぞ!
「だれが可愛い先輩ですか。」
「ごめんなさいそれ以上睨まないで下さい。」
日吉の冷たい目線に耐えきれなくなって、謝った。
ブリザード!
「おっ映おはよう!」
「おはようさん。」
そこに現れた岳人と侑士。
「おはよう岳人、侑士。」
「もう今日は平気なん?」
「はい、おかげさまで。」
「いやー、しっかし昨日はすごかったな!」
や、やめてくれ・・・!
「跡部のほくろむしり取ろうとしたり!」
「宍戸の髪の毛に文句言うたりな。」
「『男のくせにそんなサラサラな髪の毛許さない!』」
「手塚の眼鏡奪おうとしたのには驚いたわ。」
「あんときの手塚の顔、面白かったなー!」
「「あははははは!」」
「わーーーーーー!!!!!」
盛大に笑う2人。
こら、日吉もこっそり笑うんじゃない!
あぁ、この3人が言うくらいなんだから、本当なんだろうな。
・・・なんでそんな行動起こしちゃったの自分!?
「あぁ、自分で自分が信じられない・・・。」
「お、ほら、みんな揃ってきたぜ。」
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