sit in the sun | ナノ
18-2
昨日、ジローの誕生日で日付が変わったのと同時にお祝いをしたのは覚えている。
夜更かしするのはどうなんだと反対の意見も出たんだけど、今日が昨日までの練習データをふまえてのミーティングのみだということもあって、特別に1時間だけ誕生日パーティーが許されたんだ。
ケーキ食べたり、ゲームしたのは覚えている。
・・・途中まで。
その後一体何があったっていうんだ?
1人考えながら食堂に向かうと、そこには宍戸がいた。
「宍戸おはよー。」
「お、おぉ。」
宍戸が私の姿を見たとたんキョドりだした。
・・・な、なんだろ。
「あのさ、私昨日何かした?」
そう聞くと、宍戸が信じられないとでも言うように目を見開いてこっちを見た。
「平塚、覚えてねえのか・・・?」
「残念ながら、途中から記憶が無くて・・・。私、なんかやらかした?」
「あー・・・。いや、俺からは話せねぇ。悪い!」
「ちょ、宍戸ー!?」
に、逃げられた・・・!ものすごい勢いで走って逃げられたよ!
えー!?
わわわ私なんかそんな大変なことやらかしたの!?そうなの!!?
ど、どうしよう・・・。
「どうしたんですか。」
「おや、日吉。おはよう。」
「おはようございます。」
ひとり途方に暮れていると、そこに日吉が現れた。
・・・チャーンス!
「日吉君。」
ガシッと日吉の腕を掴む。
「君付けなんてどうしたんですか、気持ち悪い。」
「君、もう少し先輩を敬ってくれよ。」
「で、何ですか?用がないなら離して下さい。」
「昨日、何があった?」
・・・。
「俺、回りくどいのは嫌なんで簡潔に言いますよ。」
「お、おう!」
今更何て言われようがビビらないぜ!
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