sit in the sun | ナノ

17-2


「第二試合、芥川慈郎対菊丸英二を行う。」

呼ばれた2人が、コートへと入っていく。

「おっ2人が対戦か!また乾君変わった2人を合わせたものだね。」
「データで決めたのもあるが、今回は芥川君の希望もあってね。」
「ジローの希望?」

不思議に思いコートを見れば、ネット越しにジローと英二が何か話していた。
・・・うーん、声まで聞こえてこないな。

「ジロー達、何話してるんだろう?」
「さあな。」
「平塚さん、この試合はどっちが勝つと思う?」
「んー、難しいなぁ。」
「何、試合どっちが勝つか予想してるん?」

ベンチに戻ると侑士と岳人と、試合を終えたばかりの宍戸がやって来た。

「うん、そう。侑士はどっちだと思う?」
「せやなぁ、ジローはテニスにむらがあるからなぁ。」
「でも、今日のジローかなりやる気あったぜ。」
「ほうほう、じゃあ宍戸はジローが勝つと思うの?」
「だけど、英二もなかなかやるよ?最初はシングルスプレイヤーだったしね。」

声がしたと思ったら、不二君だった。びびびびっくりしたー!
なんでこう、みんな後ろからいきなり声を掛けてくるんだろう。心臓に悪いっての。

「そうなんだ。じゃあ不二君はやっぱり英二に一票というわけだね。」
「くそくそ、菊丸とはプレースタイルが被ってるんだよ!」
「岳人落ち着け。」

気が付けばいつのまにかわらわらとみんなが集まっていて、ゲームの行方について話し合っていた。
そして、第二試合が始まった。






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