sit in the sun | ナノ

02-2


「うわー参ったー。」

えーと、私、今完全に迷子です。

「わっ、また行き止まりだよ!」

歩いても歩いても、職員室が見当たりません。
てか、なんでこんなに広いの氷帝学園!?
一応構内図もらってるけど、全然分からないよ。
むしろ、今現在どこにいるかすら分からないよ。
ここはどこ!?
私は誰!?私は平塚映だ!
じゃなくて!

「しかも、人に聞くにも人がいないからなー。」

まだまだ始業式までに時間があるためか、校舎に入ってから未だに人っ子一人見ていない。普通、先生とか教務補助さんとか1人くらいいないわけ?
なんでこんなに人気無いの!?
無駄に広いから、怖いんだよー!わーん!
パタパタって私の上履きの足音だけが響く。こ、怖い!






・・・パタ、






「!!!」

あばばばばば!!
おおおおおおおおお音が!!
音がしたよ!!!ひー!!




パタ、パタ・・・




ん?
あれ、これって・・・足音?
・・・あは。
なーんだ、びっくりさせないでよ☆
そっかそっか、ただの足音か!そうだよね、ここ校舎だもん、誰かしらいるよね!
誰かしら・・・






「誰かしらいたー!!!」

走れ走れ走れ!!
捕まえるんだ映!ファイヤー!!






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