夜は更け、空色の鮮やかな空はがらりと暗闇に染まった。 その中で、小さな光がぽつぽつと自己主張をしている。
僕の隣で小さく寝息をたてて眠っている彼女は、とてもきれいで。 時折見せる幸せそうな寝顔が僕の心を温かくする。 いつも、隣で眠っている彼女に癒されながら眠りにつくのが毎日の日課だ。
「う…」
苦しそうに目を擦るライトニングは、起きたと思うと、また眠りにつく、
「どうしたのかな…。」
僕も、眠りにつこうと、彼女が肩まで掛けている布を半分拝借する。
おやすみなさい。と一言漏らすと、幸せそうな彼女の寝顔に安心してホープは眠りについた。
***
前にも、こんな風に夜空を見上げていたの…―? そんな声が、うとうとと頭がぼやける中、聞こえた気がした。
「ホープ、どうしたの?」
ずっと夜空を見上げていた彼はあまりにも真剣だったのか、ヴァニラが不思議そうに声を掛けてきた。 「ヴァニラさん…。ちょっとぼーっとしてました。」少し恥ずかしそうに頭を掻くと、照れたように顔を背けた。 だって、ヴァニラさんには見透かされている。
「なになになに?なにか考え事?」 にこにこと可憐な笑顔を見せるヴァニラは、いつも人前では曇らない笑顔を見せる。 メンバーには迷惑を掛けないようにいつも明るく元気で、そんな彼女にホープは救われていた。
「ちょっと、ごめんなさい。言えないんですけど、って、ちょ、ヴァニラさん!」
いけいけホープ♪と召喚時みたいに掛け声を掛けると、座り込んでいるライトニングの方へホープはばったりと倒れ込んだ。 「わわ、ちょ、てコラ、ヴァニラさん!」
じゃね♪と少し舌を出して無邪気に微笑むヴァニラはファングの呼ぶ方へ去っていく。
「どうした?」
振り向くとライトニングは不思議そうにホープを見詰めた。 ホープは真剣な面持ちで空を見上げていたライトニングが気になって、一緒に空を見上げていた。 どうしても、気持ちが知りたくて僕は一緒になって空を見上げてみたのだ。 「いえ、なんでもないです。」そうか、とくすりと笑った彼女は再び見上げた。 何故、そんなに一生懸命空を見上げているのか。 それがホープにはまだわからなかった。
「今日は、駄目だな。」
なにがですか?と聞こうと思うが、彼女がそれをさせなかった。 あまりにも彼女はきれいに微笑んでいたから。 まるで、大切な人を思うように。 その時は、彼女が誰を思っていたのかわからなかった。
ー…また、いつか会えるよね?みんな
「あー!ホープ!」 気がつくと、夜は明け、朝の眩しい光が僕たちを照らしていた。 朝から元気な声が聞こえたと思うと同時に目が覚める。 すると目の前にライトニングがうとうとと幸せそうに眠っている。 「こらーホープ!」 「なんだよー、うらやましいなー。オイ。」 「義姉さん、気がつかないのも、鈍感だよなー。」 「まあ、幸せそうだからいいんじゃねーか。」
「わわ、ちょっ、なんで!」 びっくりして起き上がるろうとしたけれど、目の前にはライトニングが眠っていて、いま自分はひざ枕をされているような状態。顔が真っ赤になっていくのが自分でもわかった。
ー… 僕たちは暫く、ふざけあっていた。 そんな毎日が、続いていけばいいと思った。
あの時、ライトさんが夜空を見上げていた理由が、今頃分かったんだ。
きっと、あの時の想いが届いたんだね。
ー…セラさん。***
うとうとと眠りから醒め、辺りを見渡す。どうやら、早くに目が醒めたようだ。
「なんだ…夢か。」
すると隣りでもぞもぞと何かが動く。
びっくりして目をやると、彼女が気持ちよさそうに眠っていた。
風邪をひかないように上着をかけてあげる。
幸せそうに眠っている寝顔に安堵すると、微笑んだ。
fin.------------- ぐだぐだすみません! これ二つの話に軽くリンクしてます。 なんか最近こんな話しばっかりです。 タイトルが星関係です。 いい加減やめようか笑 仕方ない、星関係のお題に惹かれるんです。 てかこの文章と題名関係あるのかな… まあいいですよね!
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