「もう、こんな時間かぁ…」 空は真っ暗に染まり、星たちがぽつぽつと光り輝いていた。 彼は黒いスーツを纏い、まるで暗闇と一体化するように馴染んでいた。 夜遅く大学での仕事を終えた彼は、銀色の頭を抱え翠の瞳を瞬きさせる。彼、ホープはエスカレーター式の大学を卒業し、二十歳を迎え、数年後大学教授となった。 ホープはパルスの歴史や謎を大学で研究しており、かつて暗黙戦争時のパルスに残ったヲルバの民について詳しく調べていた。 ホープがこの道を選んだのも10年前、ルシとしてパルスへ訪れたことから始まる。 かつてルシとして仲間であった彼女等のため、なにか出来ることがあるか。パルスとコクーンの関係について、研究を進めている。
ー… 今日は遅いから、帰ってゆっくり休もう。と、心に決める。 ー…今日は星がきれいだな。 言葉が聞こえて振り向くが、そこには誰も居ない。空を見上げると、星が流れ落ちた。 しばらく空を眺める。 彼の思考は、遥か過去に馳せていた。 ***
「今日は、星がきれいだな。」 声をした方を振り向くと、感慨深い表情で、ライトさんが空を見上げていた。 すごく凛とした表情で星を見上げていたので、見とれてしまう。 きっと、星に願いでも叶えているのだろうか。 「なに人の顔ジロジロ見てるんだ?」 「い、いえ!なんでもないです。…本当綺麗ですよね。」 そうだな、と一言漏らすとライトニングは再び空を見上げた。 「お前はもう眠ってもいいんだぞ。見張っててやる。」 「大丈夫です。」 そうか、と一言、それに私はもう少し空を見ていたいから。と言う。 ライトニングは昔、セラと流れ星に願ったことを思い出していた。 そういえば、セラは流れ星が流れるまでずっと空を見上げていたっけ。と思いながら破顔していた。 ずっと空を見ていると、暗闇に光が落ちていく。 「あ、今見ました?流れ星ですよ!」 「ああ、見た。…なにか願ったのか?」 暫く星が流れた場所を見つめて、にっこり笑うと言った。 「……秘密です。」
ー… 意識が戻ると、空に流れ星が流れた。 彼の心を表すように、空に一粒の涙が零れる。
ー…なにを、願った……?
ずっと、あなたと一緒に居れますように。
今日、願った。彼女にはもう会えないけれど、いつか、会えますように、と。 流れたのは星か涙か
----------- 最後無理矢理纏めました。すみません。 読みにくいかもしれませんが。 なんだかきもかったらすみません。 回想第二弾です。笑 これしかネタないのでは?と自分で思います。 でも、これからほのぼの書いて行こうかなと思います。
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