一触即発
その日はたまたま石神の家で二人で飲んでいた時だった。
「ねぇねぇ、タンさん。キスしよ」
いきなり何を言い出すのかと思えばキスしようだなんて。何を考えてるのか全く分からない石神に対して反論をしようとしたら顎を掴まれてキスをされた。ホントに何考えてるのか分からない。呆れ返りされるがままになっていた丹波に対してつまらなかったらしい石神は舌を丹波の口内に入り込ませた。その行動に驚愕した丹波は石神に抵抗はしたが腕力の力で敵うはずも無く後頭部を押さえられ小さな喘ぎを口の隙間から漏らしていた
「ん…っふ、っはァ…や、め!コラ!怒るぞ!ガミっ!!んっ、ん゛〜っ!!っふはぁ!」
「…タンさん、セックスしよ」
「はっ!?、ちょっ!じょっ、冗談でしょ?ガミ…いつもの冗談ならやめようぜ?…ぅおっ!!」
丹波の反論の声を聴かずに床に押し倒すと直ぐに服を脱がそうとする石神に体が硬直しそうになるが必死に抵抗をしつつも石神はするする丹波の服を容易に脱がしていく。
「タンさん、肌綺麗な方だよねー。もう31才なのに」
ぺたりと冷たい手で腹部を触られてビクっとした丹波に気分を良くした石神は丹波の胸の突起に触れもう一つの固くなった突起に吸い付いた
「ひっ!、っん…ガミ!今なら許して、やるから…やめろ…っ」
「やだなー、タンさん。ここまで来たら途中でやめて困るのはタンさんの方だよ。」
ね?と丹波を言い利かすように立ち上がりつつある丹波の自身をズボン越しにやんわりと掴む
「ぅ、あ…っ!や…っ、め!」
年下に襲われ既に涙が出そうな丹波だが涙を見せずにいまだ抵抗を見せて石神がやめるまで待つ
「タンさん俺ね、タンさんが好きだからヤりたいんだよね。」
「…ガ、ミ…っ、」
「だから良いよね?」
いつの間にか後ろにあった石神の手が丹波のズボンの中に手を突っ込み普段は排便にしか使われない固い秘部に指を一本突き入れる。
「あ゛っ!い゛った、ぁ…」
「あ、ローション忘れた。んー、いい事考えたからズボン脱がすね」
ズルリと簡単にズボンと一緒に下着も取られ一気に顔を紅潮させた丹波はもう嫌だと顔を腕で隠し石神に顔が赤いのをバレないようにしたが、ズボンを降ろされたと同時に四つん這いにされたかと思えば上半身を低くさせられ尻が石神に向けられている格好にされた
「〜っ!!?ガミっ!…ぅあッ、!」
ベロリと小さな孔を舌で舐められ体の力が抜ける。舌先を器用に動かし孔の周りを唾液でベトベトにしたかと思えば孔にいきなり舌を入れられる。ぬめりと温かい感触が自分の体内に入り込む感触に若干の違和感を覚え拳を握りしめた
「ぁ、…っ、きたない、から、そんなとこ…なめ、んなァ…っ!」
ずちゅりと舌が体内から出され安堵したが次は指を入れられ中をぐちゃぐちゃにされる。
「あ!やぁ、あっ!、ガ、ミ!」
「大分慣れてきたでしょ?もう入れちゃう?」
ピトリと自身を孔に這わすと先端が徐々に入ってくる石神の自身に小さな吐息を吐き出して痛くない様にしているが丹波は男とは一度もヤったことがなくこれが初めての事なので内心はかなりビビっていた
「ぅあ、あ…っ、や、ガミ、っガミ…っ」
「大丈夫だから、タンさん。そのまま力抜いてて」
「ぁ、あ…っ、あ、ぅ…んっ、くぅ、」
「全部入ったよタンさん。痛い?」
「痛くない、けど、腹のなか…重い」
「痛くないなら動くよ」
急に始まった律動に対して戸惑いを思いながら抜き差しされていた丹波だが、ある一点を掠められた途端に一際高い声を出した。それに気付いた石神は何度もそこを責めて丹波からは甘い声が口から漏れる
「やァ!あ、っそこ!やだぁ…っ!やめ、ぁ…んぅ゛う!!」
「タンさんここ気持ちいいの?」
「ぅ、ガ、ミ…っ、や、め…おかしく、なっちゃ…っん!」
「おかしくなっていいから。その顔、俺以外に見せちゃ駄目だからね?」
石神らしくない優しいキスを額にされてずぐりと中に自身が押し込められたのを感じて石神の首に腕を回して抱きしめる。
「あ、あ…っん゛ん―――っ!」
「……っ、」
ドクリと中に精液を出された感触にお腹の中が満たされていく様に感じられズルリと石神の自身が抜かれ中に収まりきらなかった精液が太腿から垂れてきた
「っん゛くぅ…っ!ばっ!ガミ、!中…っ、」
「ごめんね、タンさん謝るから怒んないでよ」
「反省してないなら謝るなよ…ったく、腹くだしたらどうすんだっ!」
年の事を気にして体調管理を多少気にしてはいる丹波にとってスタメンには入れているが気が抜けない今の時期に体調を崩すなんて絶対嫌だと思っていた丹波は中に出された精液を掻き出そうと後ろに手を伸ばすが石神にじーっとその現場を見られる
「ガミ、そんなに見られると処理しづらいんだけど…」
「いや、タンさんが掻き出す姿を見て今後のおかずに…」
「頼むからやめてくれ。」
「あ、そんな事より返事は?」
「は?返事…って、あっ!」
「俺好きって言ったよ?タンさんは?俺の事好き?」
「…っ、あのな、ガミ…いきなり答えを出せるわけないだろ…、えーと…、一週間くらい時間くれたら多分答え出せるけど…、待てるか?」
「んー…タンさんが俺にキスしてくれたら待ってあげる」
本当はもう好きになってるかもしれないと思っている丹波は自分の心臓がうるさいのを無視して石神の頬に触れただけのキスをした
end.
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