鈍感だけれど愛しくて
そろそろ言おうとは思っていた世良に危機感を持て、と。なんだかんだ言いながらも世良は可愛い。そんな事知っている。しかし、世良は自分が人を引き付けるような魅力を持っているとは全く思っていない。現在だって赤崎に狙われてるくせに赤崎の家に行って…襲われる為に行ったもんじゃねぇか!ちゃんと、自覚してもらわないと俺が困る。
俺の家に着いて、急いで靴を脱ぎ、引っ張っていた世良をベッドに飛ばした。今だビクビクしている世良。自分がこんな状況を作ったのだから世良にはちゃんと説教とお仕置きしないと一生分からないのだと思う。全く、手間がかかる。
「さっ、さかいさ…んぅ゛!」
戸惑っている世良に口付けをしてやれば震えていた体も力が抜けてキスがしやすくなる。口を頑なに開けなかった世良も口を徐々に開けていき逃げていた舌を捕まえて絡ませる。ぴちゃっといやらしい音をわざと立てて口を離せば唾液が糸をひいた後に世良の口から垂れる。
「はぁ、…っ、ふ…」
息が乱れている世良の頬を両手で押さえて再び口が触れそうになるまで顔を近付ければ簡単に赤くなる顔。
(単純な奴、)
「お前さ、忘れてるだろ」
「へ、?」
「お仕置き、」
途端に顔を赤から青に変わる顔色。反応が分かりやすくて良いな。でも許さない。ちゃんと理解させなければ、
「堺さ…、あの…、」
「今日は言い訳聞かないからな」
「ひ…っ!やめ!堺さんっ!!」
世良の両手を片手で動きを封じてベッドにあったシーツできつくベッドの柱に縛り付けて、近くにかけてあった黒のネクタイを引っ張り、世良の目に被せてやる。
「…っ!こ、んなの嫌っス…!堺さんが見えない!堺さんに触れない…!」
「そんくらいしねぇと、お仕置きになんねぇだろ」
スルリと服の中に手を入れてやればビクリと体が敏感に反応する。やっぱり見えない分感覚が敏感になるのか…
「おい、まだ手入れただけだろ」
「だって、…堺さんどこ触るのか分かんないし…なんかビクビクしちゃうんスよ…、」
「ふーん、」
素っ気ない返事をして世良の乳首に触れてやる。優しく捏ねくり回してやれば立ち上がっていく乳首。やらしい体になりやがって。触りながら一気に世良の服を捲くり上げて乳首を舌で舐めたり吸い付いて舌先で遊んでやる。逆の乳首は空いてる方の手で引っ張ったり捏ねたりしてやれば上の方から聞こえる世良の喘ぎ声。
「あっ!…ひ!ん゛ん〜っ!やだっ!、堺さ、…目のやつ、外し、て、く…ださ…っ!やん!!、やぁっ!乳首でイっちゃう…!」
体が大袈裟な程跳ねた後にじわりとガラパンに滲む染み。乳首でイくとか感じ過ぎだろ。別にいいけど…完璧に勃起した世良の自身を握ってやればびゅくっと射精する。元気だな、若さか?呑気な事を考えつつも手は休めずにイったばかりで敏感な体を触りながら固く閉じていた孔に指を一本突き入れる。固い孔もぐにぐに中で指を動かせば柔らかくなり指を一気に二本増やして前立腺を攻め立てる。
「やぁあああ!!ひぅ!堺さ!許してぇ!!んくぅ…っ!!あ、あ、あっ!ひ、ぁあ!…も、赤さきの…、とこに、いかなっ…いからぁあ!、ごめんなさぃいい!」
「分かってんなら、良いよな」
「ひっ、!」
世良の中に入っていた指を三本を引き抜いて指とは質量が違う自身をぴとりと世良の孔に押し付けゆっくりと中に入っていく
「あ、あ!、堺さ…ん!」
「世良、これから危機感持つならネクタイとシーツどっちも外してやる」
「もちます…!、ききかん…っ、…、もちますからぁ!外し、て…くださ、い…っ!」
「今の言葉忘れんなよ、今外すから待ってろ」
外してやろうて思い前のめりになれば一気に自身が世良を貫く。やっちまった…別にわざとじゃなくて、たんに忘れてた
「ひぅ…っ!!」
「あ、わりぃ…ほら取れたぞ」
「あ、堺さん…っ、ん!」
束縛をといて直ぐに世良が俺に手を伸ばして首に巻き付く。体温が心地良いなんて死んでも言わないが、
「やっと、堺さんに…さわれました!…えへへ、動いて良いっスよ」
あれだな世良、お前は。馬鹿なんだったな。忘れていた。いや、日常茶飯事で感覚が麻痺したのかも知れない…、しかし常時中にそういう台詞を言われればムラっとくる
「ひん!、堺さ、!大きい!」
「お前、馬鹿だろ」
この状況で煽るなんて馬鹿にも程がある。そんな馬鹿な世良をこんなにも愛しく思える俺はお人よしなんだろう。
「やぅ…!あ、っ、はぁ…あ、さか…ぃ、さ!おれ!イっちゃ!ん゛んん゛〜っ!!」
「世良…っ、イく時は一緒だろ?」
「あ…っ、ふぇ、っんぅう゛!」
ぎゅっと強めに世良の自身を掴みイけないようにする。だから、お仕置きだって言っただろ!
「やぁ…っ!だめぇ!さか、いさ!おれ…っおかしく、なっ、ちゃうううっ!」
「は…っ、馬鹿やろ、」
ドクリと脈打った自身が世良の中に欲をぶち込むと世良がびくっと体を動かして世良の自身から手を離してやると勢いよく世良も自分の腹の上に欲を吐き出した
「はぁ…っ、さ、かいさ…!おれ、のなか…さかいさん、でいっぱい…、」
息を乱す世良の額にキスをしてやれば、にこっと笑う世良。ああ、可愛い…でも、
「まさか、これで終わりとか思ってねぇだろうな?」
「…、え、でも堺さん…これ以上ヤったら…あの!堺さん!体に気をつけたほうが…」
「喧嘩売ってんのかてめぇ…」
年とか言いやがったな。コイツ。許さねぇ、今日は泣き叫んで気絶するまで、ヤってやる!明日の朝、世良が立てなくなるまで、な
世良が明日の朝立てなくなるのも、堺さんがヤりすぎて体を痛めるのも赤崎がまた世良に悪戯するのも、全部、後のお話。
end.
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