裏切り


「赤、さ、き…っ!やめろ!…ん、ぅ…!」

なんで、どうしてこんな状況になったんだよ!!そういえば、今日は




















「〜♪、」

「なんかいい事あったんスか?世良さん」

「んー?、なーんーと!今日は堺さん家に泊まる約束してんだぁ!もう今から楽しみでさ!」

「…良かったスね、あ、今日これから買い物行くんスけど、すぐ終わるんで付き合ってくれません?」

「んー、すぐ?ホントに?」

「はい、」

思えばこっからおかしかったんじゃないかって疑わなかったんだ赤崎だから信じてたんだ。買い物終わった後すぐに堺さんに会えると思って舞い上がっていて油断していたんだ。赤崎の言葉を信じ切っていたからこそ俺は買い物に付き合ったんだ。なのに、

「あ、車の近くで待ってて下さい、喉渇きませんか?今飲み物持ってくるんで」

「珍しく気使ってんじゃん!ありがと!」

それから数分後、赤崎から貰った飲み物を飲んでから急に睡魔がやってきて、運転していた赤崎が着いたら起こすんで寝てていいっスよ。と言ったから寝てしまったんだ。起きた時には、知らない部屋に居て両手がベッドの柱に拘束されていた。両足は自由だったけど、なぜか体がいう事を利かなくて動かせなかった

「…っ、なに、これ、っ」

どうにか両手を拘束している手錠を外せないかと試みたけどガシャガシャ音が鳴るだけで外れる気配は見せない。どうしようどうしよう、赤崎は何処だ、赤崎…、もしかしたら俺と同じで捕まってるかもしれない!

「あ、起きたんスか」

「あかさ、き…っ、良かった。あのさ!これ外してくんない?」

「何言ってんスか、それ付けたの俺っスよ?全く世良さんて抜けてますね」

「え、?」

赤崎がなんか言ってる。赤崎が俺を拘束したの?なんで、だって今日は買い物行くって言ってたじゃんか。なのに酷いよ赤崎。

「訳、分かんない…、なんで、こんな事すんだよ。俺が赤崎に何したって言うんだよ、なぁ、答えろよ!赤崎っ!!」

信じきっていた自分の目から涙が出てきた。こんな時に涙なんて出したくないけど出ちゃうんだから仕方ない。本当に分からなかった赤崎が俺に何をしたいのか、何を望んでいるのかなんて

「世良さん泣かないで下さいよ」

「あかさき…」

「これから、もっとヒドイ事するのに泣くなんて、」

そう言った瞬間赤崎に服を破かれた。

「…っ!」

「世良さん、好きっス」

赤崎の口が俺の首筋に吸い付く、やだ、やだやだやだ!だって俺は堺さんのなんだもん!堺さん以外の印なんて要らないのに体がろくに動かなくて涙がボロボロ出てくる

「やだ!、やだやだやだやだ!!赤崎やめろ!…ひ、ぐ、…こんなのやだよ…、っく」

「間違ってるって分かってるんスけど、…今日だけだから許して下さい、世良さん」

そんな事言うくらいなら、止めればいいのに、、クールで毒舌だと思ってたけど不器用なだけだったんだ。ぎゅうっと抱きしめられて、こんな状況なのに、不思議と怖くなくなった

「い、一回だけ、だからな…」

「ありがと、世良さん」




















「ぁ、ぐ…っん、ふ…」

「痛くないっスか?」

「だ、じょ…ぶ、ひっ、」

今俺の孔の中に赤崎の指が三本程入ってる。正直かなりキツイ、ギチギチなおかげで自身はすっかり萎えてるけど赤崎の細長い指が俺の前立腺に触れた

「んぁ!、あ、んー…っ!」

「見っけた、世良さん気持ちいい?」

「あ、はぁ…きもち、ひぁ…っ、」

赤崎は俺の前立腺を見つけた途端にそこばっかり攻めて萎えてた俺の自身も勃ちあがってきた。これだけで勃起するなんて俺の体って単純に出来てるんだ

「やぁ、赤崎ぃ…!、あ!イっちゃ…!!んぅううッ!!」

イっちゃった。

「は、ん…っ」

「もう我慢出来ない、世良さん入れますよ」

「あ!まっ、…ああ!!」

入れられてイっちゃうとか、俺どんどん淫乱になってる…、でも気持ちいい、赤崎のもっと奥に欲しい…

「あ、赤崎…っ!も、っと奥!!ひ、は、ぁあ!!」

「世良さん淫乱すぎ…っきついし、っ」

「ぁ、あ、っ!気持ちいい!!はぁ、あ…っん、出ちゃう…!赤崎…っ!出ちゃ、…っんくぅ!」

「出してください、俺もイきますから…っく」

「ん、や、ぁ、っ、ああぁあああ!!」

「っは、」

三度目の射精で流石に体の力が抜けてベッドに倒れた、赤崎の自身がズルリと抜かれて収まりきらなかった精液がごぷりという音と一緒に俺の太腿を伝い垂れてきた、その微妙な感触にひくりと体がびくついた



















赤崎とヤり終わった後、赤崎に堺さん家の近くまで送ってもらった

「やばい、もう12時だ。堺さん絶対寝てる…、とりあえず、電話…電話、」


プルルル…、


『世良…?』

「堺さん!あの、ごめんなさい!!!本当にごめんなさい!」

なんて言えばいいんだろ。今の今までずっと赤崎に抱かれてましたなんて言えないよぅ!

『…今、どこにいる、?』

「えと、堺さん家の…ち、かくっ、です!」

『今いく』

どうしよう!絶対堺さん怒ってる!そりゃそうだけど、何て言い訳したらいいのか分かんないよー!!

「世良…!」

「ひぇ…!」

いきなり腕をがしりと掴まれて変な声が出る。やっぱり怒られるんだ!と思ったら柔らかくていい香りがした。あれ、今抱きしめられてんの?怒ってないの?

「さかいさ、」

「何やってたんだよ、連絡もねぇし、心配かけんなって…言っただろ!」

心配してたんだ。ごめんね、堺さん、俺ね今まで赤崎に抱かれてたんだよ?こんなにも優しい貴方を傷つけてしまった。こんなに優しい堺さんを俺は裏切ってしまったんだ。ごめんなさいゴメンナサイ。

「…もう謝るなよ、家入るぞ」

「はい、」






堺さんは多分気付いてたんだ俺の首筋に貼ってあった絆創膏は怪我をしたんじゃなくて跡があったから隠してたということ。多分だけど跡を付けた相手が赤崎だということに気付ていたんだ。そして、俺はそれに気がつくのは後の話しだった



end.

[ 9/21 ]

[*前] [次#]


「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -