ゴホッ…ゴホッ…




「う〜…頭ガンガンする…さぁ……。」




春も目前とする,
少しばかり冷える冬。


だいぶ暖かくなったってのに,俺は流行風邪をひいてしまった。




「あーぁー…。
久々に玲と出掛ける予定だったのに。」





玲は俺より二つ年下で,俺の入団後の一年後に入ってきたエクソシスト。


女の子なのにやたら強いし,
見た目と違って
肝座ってるし,
まるでユウの妹みたいな奴。


あんなに無愛想な性格じゃないけどさ。





そんなことを考えていると,コンコンッと、素早くノックをした音が聞こえた。


たぶん……




「ラビーあたしだけど!」


「やっぱ玲さ…入って良いさぁ。」




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