相手の腕を掴んで勢い良く引っ張ると、油断していたのかそのまま倒れ込む身体。
相手の身体と自身のそれを反転させ、腕を掴んだまま、ソファに縫い付けた形で今度は俺から唇を重ねる。



「ん……、」



伏せられた睫毛に気を良くし、顎に手をかけ唇を僅かに開かせそのまま舌を割り入れる。ぴくりと反応する恭弥を知ってか知らずか、奥に引っ込んでいた恭弥の舌を絡め取り。
室内に響くのは、お互いの吐息と微かな水音。



「はっ……んぅ…」



僅かに漏れる声に閉じた眼を僅かに開き、顎にかけていた手をするすると下に降ろす。ズボンのベルトに行き着いて、カチャリ、と素早く抜き取った。
ボタンを外しファスナーも下ろして寛がせ、下着の更に奥の恭弥自身に触れる。



「ぁ……!やめっ…」



性急な動作についていけないのか、恭弥は唇を離して俺の腕を掴み軽く睨みつけた。が、そんな抵抗も無視して恭弥自身を上下に扱けば力が抜けるのか段々と腕を捕らえる力も弱くなった。



「…っはぁ……」



悩ましげな吐息を吐き出し眉根を寄せ必死に快感の波に耐える姿は思わず嗜虐心を煽られる。




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