現実甘飴甘 | ナノ
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柳美琴、高校1年生。特別何かが出来るだとか、ずば抜けてるところは特になし。他より良いのがあるとすれば、顔立ちと運動神経が良好であるということのみ。それでも羨ましいと言われるけど、実の双子の弟のお蔭でそう見ることが出来ない。なんたって双子の弟こと俊唏は、顔立ち、運動神経、勉学や習い事等全てにおいて完璧とも言える天才児。そんな異端的存在が近くにいるだけで、感覚がおかしくなる。あたしの姉や兄もどちらかと言えば天才肌で、それに比べて私は、自分という存在が平凡過ぎて仕方ない。

「みこー?朝御飯できてるわよ」

「わかってるー」

今だ寝間着姿でベッドに倒れこんでいる私。今日も平凡で憂鬱な1日が始まる。そう考えるだけで溜め息が零れそうだ。そんな気持ちを抑えて、のろのろと身体を起こし学校へ行く準備をし始める。

「あー、だるい」

のそのそと服を着替えていたら、

「みこ………と、……っ」

バッドタイミングで俊唏が入ってきた。

「………」

「…………」

「……………」

「ごめん!」

両者沈黙!さあ、沈黙に何時まで耐えられるか!と何時もなら考えるんだけど。

「わあああああああああああ!!!!何してるの、早く出てってよ!?」

若干ヒステリック!格好があれだからね!下着姿だからね!私も俊唏もお年頃なんです。まあ、こんな私の体じゃよくじょーなんてしないでしょう。っていうかよくじょー(欲情)したら削ぐぞ!

「…………!!」

思考回路と行動がシャットダウンした俊唏は一旦停止をした。と思いきや、いきなり顔を赤くしてダダダダダダダッ!!!と階段を駆け降りていきました。

え?なんなの、何が起ったの!?何アイツ。


Coming soon…


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