廻り巡る世界事情 | ナノ

零れ落ちた雫


此方は前サイト+当サイトのミックスです。途中で執筆を放棄していた模様。虐め等の行為に嫌悪や苦手意識がある方はご注意ください。






滴る水がやけに冷たく感じる。斬りつけられた切り口が痛い。叩かれた箇所が熱い。なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで。私何にも悪いことしてない、酷いことしてない、何時も何時も。やるのはあの子たちだ。ほら、今も私を虐めて、私が虐められてどんな反応をするのか楽しんでるんだ。私を虐めて顔を歪ませて楽しんでるんだ。

とある子が言った。「ねえ、気晴らしに誰か虐めようよ」と。私たちは受験生だった。大学入試が近くて皆勉強が大変で。空気もぴりぴりしていた。だからとある子がそう言ったのだ。これは一種の遊びだと。そしてその対象に選ばれたのは、不運にもクラスで浮いていたあたしの友達だった。最初はあたしの友達である唯も笑って許していた。だけど、だんだんエスカレートしていくその行為に唯は耐えられなくなって、ついには泣くようになってしまって。見るに耐えなくなったあたしは、「やめなよ、そんなこと」と言った。そうすれば、「あんた何様なの?これは皆の為に決められた遊びなんだから。それを止めろって事は………、」


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テーマ「人外ファンタジー」
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