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入学式なう。

歳の割に若見えな理事長の話を聞いてるけどまわりは理事長かっこいいね!だとかきゃっ!だとかなんかふわふわ浮き足立ってるって感じで。一応入学式なのにね、まわりは持ち上がりばっかりだから入学式なんてどうでもいいんだろうけど。

俺が今年から通う煌櫻学園は全寮制の男子校、超つよそうな名前。だからわーきゃー言ってんのもみんな男子、うん、いろんな人がいるけど俺はちょっと苦手。

そんな中爽やかイケメンの隣に座りながらちゃんと話を聞くおれ、ちょーえらい、めっちゃ眠いけど。てかこんだけうるさかったら寝ても気づかれない説ある。入学式が終わったらそのまま生徒会役員の紹介があるんだもんなあ…。
長いなあ…。………___





___…とん、とんとん。
「起きて、教室行くよー。」

はっ…俺結局寝てたんじゃん、やったわこれ。隣の爽やかイケメンが起こしてくれて良かったー俺まだ友達いないから1人で残されるとこだった…イケメンが優しくて良かった。

「ん、ありがと。」
「どーいたしまして、もしかして編入生?」
「うん?うん、そうそう。」
編入生?ってたぶん高等部から入ったやつのことだよな?みんな中等部からそのままの人がほとんどらしいし珍しいみたいだし。
「やっぱり!見たことない顔だと思った、せっかくだし仲良くしような。」
「!!!うんよろしくね。」
みんな仲良しグループがもう出来上がってるから友達できる気しなかったけどうれしい!わーい。
「また寄りかかって寝ていいからな。」
「うん?」
「あ、俺篠塚隼也、よろしく。」
「俺柊桐、よろしくー。」
「うん、今度尻触らせくれよ。」
「え、やだよ?」
「あはは。」

…なんか俺いま爽やかにセクハラされた……?爽やかくんやるなあ…。

「あ、教室席自由みたい、隣か前後で座ろうぜ。」
「いいよー俺窓側がいいな。」

窓側がぽかぽかしてすき。でもいちばん後ろは誰か座ってる…ちょっと顔が怖いイケメンだ。篠塚くんが前に座ったらイケメンに挟まれちゃうなあ…。まあいいや後ろから2番目にしよ。

「篠塚くん、俺ここに…。」

「篠塚くんってゆうの?僕の隣空いてるよ!」
「あ!ちょっと、僕の隣も空いてるから!」
「こっち座りなよー!」
「あ、いや、俺はもう決めたからいいよ。」
「えーそうなんだぁ…残念だなぁ…。」

…篠塚くんやっぱりイケメンだから人気者なんだ。えーなんか篠塚くんが断ってこっちきたときめっちゃ睨まれた気がする。こわ。篠塚くんはいい人なんだけどなんだかなあって思っちゃった…。

「ごめんごめん、じゃあ俺隣に座るわ。」
「うん。」

んー…あんま気にしないほうがいいのかな、うん。
おれがんばる。







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