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「なあ、約束の時間って決まってんの?」
「ううん特に。智樹が今日の分の仕事は終わらせてるらしいから適当な時間になったら連絡いれて行こうかなって思ってる。」
「じゃあ今から行くぞ。」
「え、もう?」

スマホで時間を確認するとまだ17:02。晩ご飯を食べに行くにはちょっと早いと思うんだけど。

「今の時間だと用がないやつは部屋に帰った頃だし部活があるやつは活動中だし、放課後だと比較的人に会いにくい時間なんだよ。」
「へえ…そうなんだ。じゃあ智樹に連絡するから行こっか。」

智樹に今から行くってメッセージを送る。

ぶー

「了解ってきた、行こ。」
「おう。」

了解のスタンプと一緒に送られてきたハートを飛ばしたねこのスタンプはかわいいけど見なかったことにした。



***

ポーン

エレベーターに乗ってついたのは生徒会風紀フロア。さすがお坊ちゃん学校、一瞬で着いたしすごい静かだった。良いエレベーター使ってるな。

生徒会風紀フロア、ちゃんと言うと生徒会役員と風紀委員長と副委員長がいる階は寮の最上階、の1つ下の階のこと。最上階には理事長の部屋があるらしい。それでここには生徒会役員と風紀委員長、副委員長が住んでいる、ちなみに全員1人部屋。委員長副委員長以外の風紀委員はこのフロアには来れるけど部屋はないらしい。ちなみに一般生徒は基本的に許可なしだとこのフロアには入れないんだとか。

燈夜がいたから俺も入って来れたけど俺1人だったら入れなかったじゃん、智樹どうするつもりだったんだろ。うーん……まあいっか。

「あいつ部屋どこ?」
「904。」
「通りすぎてんぞ。」

燈夜に指摘されて2、3歩下がると904の部屋がある。誰かに見つかったらめんどくさいと思って急いでピンボンを押す。


ガチャ




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