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「ていうか俺呼び出してなにするつもりだったの?先生だし話をちゃんと聞けうんぬんとか説教じゃなさそうだし。」
先生は良くないことはちゃんと注意するけどぐちぐち説教たれるタイプではないもんね。
「んー…あー…そうだなあ、まあとりあえずコーヒーでも入れてくれよ。」
「そこは入れてやるよでしょ。」
「わがままだなあ。」
わがままだなあ、とか言いつつお湯を沸かし始めてカップも用意してくれる先生。やさしい。
「コーヒーしかないけど、いいよな。砂糖いるか?」
「いるー、牛乳ある?どうでもいいけど俺は紅茶の気分だった。」
「ほんとにどうでもいいな、俺はコーヒー派だから紅茶が良いなら自分で持ち込め。牛乳はない、コーヒーフレッシュならある。」
「コーヒーフレッシュならいらない。」
「なんのこだわりだそれ。」
コーヒーフレッシュはミルク感があんまりなくて好きじゃないんだよなあ。今日は諦めよ…。てか紅茶がいいなら持ち込めって、どんだけここに居座らせるつもりだよ。ほんとに居座ってやるぞ。大量のティーバッグ持ち込んでやる、葉っぱのを飲むほど本格派ではないからな!ついでにマイカップも持ち込んでやるからな。
「ん、飲め。」
「ありがとー。」
俺がどの紅茶持ち込んでやろうかとか、考えてるうちに先生はコーヒーを入れてくれた。めっちゃインスタント、こだわりとか全然ないけど。でも俺こういう優しい先生すき。うん、この先生すきだわ。
「今度俺が紅茶いれてあげる。」
「どーせティーバッグだろ。」
「コーヒーだってインスタントなんだから紅茶だってティーバッグで十分でしょ。」
ローテーブルを挟んでコーヒーを飲みながらまったり過ごす夕方。……優雅だ…………。
「いや、違う。俺コーヒー飲みに来たんじゃないんだよ。コーヒーを飲むだけでいいならもちろんそれで良いんだけど。」
「あーそういやそうだった、また忘れるとこだったわ。」
「言わなきゃよかった……。」
「そこのプリントのホッチキス留めでも手伝ってけよ。」
コーヒー飲んだろ?とか言いながらプリントの山を机に持ってきた先生、そしてホッチキスを手渡される。
それを飲んだあとに言うのはずるいじゃん。俺なら飲んだあとに言うけどね。
めんどくさいなあ……とか思いながらホッチキスを眺めてると先生も隣に座った、ホッチキス持ってる。
…先生もやるみたいだからしょうがないな。
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