これが担任
ブー、ブー、
『もしもしー?お前今どこにいんだ?どーせ屋上で寝てんだろうけどさ、放課後数学準備室まで来いよ。』
ブチ、ツー、ツー
「……。」
突然担任から電話がかかってきたと思ったら呼び出しくらって気分は最悪。指摘通り屋上で寝てた訳だが。めんどくせえし、行かなくわけねえだろ…。
ぴろりん
【From.神谷隆斗
来なかったら課題出すからな。】
「…ちっ。」
めんどくせえけど、課題出されんのはもっとめんどくせえし…行くか。
***
コンコン
「おー入れ入れ。」
ガラガラ___
「おーちゃんと来たか。そこ座れよ、コーヒーいれてやる。」
「用件は。」
「まーそう急かすなよ。…相変わらず、授業受けてねえみたいだな。」
「…そんなこと?」
コトン
机の上にコーヒーが置かれる。
「ん、いいや。こないだの実力テストでも上位だったし授業受けてなくてもテストで点数取れてんならそれでいい。」
「じゃあなんで呼び出したんだよ。」
「こないだ、風紀に連れてかれたみてえだな。ま、ちょっとやりすぎな正当防衛だって聞いてるけどよ。大丈夫だったか?」
?そこまで知ってるならなんのために呼び出された?
「大丈夫って、なにが。」
「…あそこの委員長、御神。アイツがお前に惚れたみたいだってたまたま聞いたからよー、なんもされなかったか?」
は?アイツそんなんゆってんのかよ…。つーか、なんとされてな……くないじゃねえか。やべぇ思い出しちまった。
「……。」
「なんだよ黙んなよ、キスの1つでもされたか?ははは。」
「……。」
「え、お前マジなの?キスされたの?…どうなんだよ。」
「べ、つに。なんもされてねえよ。」
「ふぅん……。」
ぐいっ
突然神谷が怒りだして立ち上がったと思ったらソファに押さえつけられた。は?なんかこれデジャヴ。
「消毒、しといてやるよ。」
「え、やめ、離れろって!んぅ…。」
ちゅ、くちゅ…ちゅぅ…ちゅる…ちぅ…
突然唇にやわらかい感触がしたと思ったら次の瞬間には舌を入れられてて、しばらく口の中を弄られた後に軽く唇に吸いつかれてから離れた。抵抗は一応しようとした。……なんでどいつもこいつも揃ってこんなに馬鹿力なんだよ。
「はぁ………おい、何してくれてんだよ。」
「なにって、変態にキスされたみたいだから消毒でもしといてやろうと思ってな。」
「……てめぇもじゅうぶん変態だよっ!!!」
「ってぇ!!!」
くそむかついたから頭突きして出てきてやった。へ、ざまあ。
***
「御神のやつ、御子柴に何してくれてんだよ…。キレて警戒させるようなことしちまったし。あーーー…今度は何で呼び出そ…。」
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