休止中小ネタ集
【そんなに俺が】
「わかってくれとは言わねぇ」
銀時はそう言って、隣に座る土方から顔を背ける。
土方は言葉に詰まり、俯いた。潰れたソフトパックから一本をほじくりだし、火を点ける。微かな音を立てて煙草の巻き紙が燃えた。
白い煙が真っ直ぐ天井に向かって立ち上っていった。
銀時が目だけで土方を見る。
そして、
「わかってくれとは言わねぇが。…そんなに、俺が悪いのか」
と、寂しく笑った。
『土方さん。それ、ギザギザハートの子守唄(
※)ですよ』
『副長。それ、ギザギザハートの子守唄ですからね』
そばにいる新八と山崎は同時にそう思ったが、就業時間外だったので、つっこまなかった。
【外国人銀時(バレンタイン)】
さち「こっ…これっ!もらってよ!もらって頂戴よ!私だと思って、貪り食べて頂戴よ!」
銀時「オー。ペラペラ」
新八「えっ、このチョコを私に?…と言っています」
さち「!…う、受け取ってくれるの?!」
銀時「ペラペラ、ペラペラペラペラペラ」
新八「勿論です。あなたのようなチャーミングな女性からチョコを渡される私は世界一幸せな男です。…と言っています」
さち「ぎっ銀さん!」
銀時「ペラペラペラペラペラペ…ラペラペラ」
新八「でもあなたは他のもっとよい男性にもチョコを渡しているのでしょう…私はきっと大勢の中の一人に違いない。…と言っています」
さち「そんなことないわ!私は、私は銀さんだけよ!」
銀時「ペラペラペラ、オー、ペラペラペラ、ペラペラファックペラペラビッチ」
新八「本当ですか、ああ今日はなんて素晴らしい日だ。こんな魅力的な女性に愛の告白をされるなんて。…と言っています」
さち「ぎっ…銀さあああん!ほんとにそんな事言ってるのか実際のとこはわかったもんじゃないけど、それでもいいわ!銀さあああああん!!!」
【タッチ 〜僻み系〜】
新八「たっちゃんが死ねば良かったんです」
新八「そしたら南ちゃんは、優等生でイケメンのかっちゃんに何不自由なく甲子園に連れていってもらい、バレンタインデーに告白、順調に愛を育みクリスマスに初エッチ、そしてそつなく有名私立大学などに入学したかっちゃんは地元の県庁などに就職し、25歳でプロポーズ、実家の敷地を分筆してもらって新居を建築、南ちゃんは幸せな専業主婦として毎日ご飯を作り、やがてかわいい男の子を授かるんです」
新八「そしてかっちゃんが『赤ちゃんの名前、決めた?』と聞くと、南ちゃんは幸せにみちあふれた表情で『決めた』と言うんです」
新八「『赤ちゃんの名前は、達也』」
新八「『達也』」
新八「南ちゃんの表情は幸せにみちあふれていながら、どこかが病んでいた。…そう。それまでのかっちゃんの順風満帆な人生は、ほんの序曲。ここから、かっちゃんの悔恨と屈辱と恐怖に彩られた、本当の人生(闇)が始まるんです」
新八「イケメンが死んでチャラ男が残るなどとケチな事は言わず、イケメンもチャラ男も、どちらも滅びればいいんです。リア充などみな死ねばいい。…ふふ、ふはははは…!」
銀時「………神楽、新八と付き合ってやれ」
神楽「いやだ」
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