バイトくん
白夜叉だって20歳前後の若者ですから、バイトくらいはすべきです
その日の攘夷が終わったら、チャリとか乗って来るんです コンビニに
攘夷が長引いて遅れそうな時は電話してきます
『最近忙しいんか、攘夷の方』
と聞くと
『今日は、ちょっと…』
とか、若くてうまく喋れない白夜叉君は言います
『あんまあれやったら時間変えよか?土方君、サークル(近藤道場)やめたっていっとったし、かわりに入ってもらおか?』
『いや…大丈夫っす』
そんで、それから1時間くらい待ってたら、
『お疲れっす』
とか言って、血まみれの白夜叉君がやって来る
『ちょっと、大丈夫か』
『…大丈夫っす。返り血っす』
『なんやそうか。びっくりするやろ』
『すんません』
『はよ着替えて入って。今日、金曜やし忙しいから』
『あ、はい』
そして、なんかあの青いしましまの制服に着替えて白夜叉っつうか青しましま夜叉みたいな感じになった白夜叉君が、からあげクンを一生懸命揚げている、その後ろ姿を見ながら私は時給を800円から820円にしてやろうと思うんだろうなと思います
今日で賞味期限ぎれの雪苺娘を持って帰ろうと狙っている白夜叉君
そこへ、うみぼうずと3歳くらいの神楽がご来店し
『神楽ちゃん、なにが食べたいのかな?お父さん、ボーナス出たから何でも買ってあげるよ』
『あれ』
と、容赦なく雪苺娘をお買い上げされ、悲しい顔になっているのを眺めたいです
(2012-06-10 00:00)
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