リクエスト文(おわり(次で)) 
2013/03/26 17:31

僕は寝間着の中に入っている新八君の手の手首を、がっ、と掴んだ。さっきとは逆の状態だ。
そして、それを腹伝いにずり上げて、ぐっ、と胸に押し付けた。
胸に張り付く新八君の掌。さっきより温かくなっているその掌の真ん中で押し潰される、ぷちっ、とした感じ。

これは。
これは、あれだ。あの、アニメの女のようにうっすい色した、所有者の許可なく触る事は許されないと先程は遠慮したあれ。乳首だ。
だが今は、触っているのは所有者なのだ。実際の手は僕のだが、その中身は銀さんなので、今触っているのは正真正銘とは言えないまでも所有者という事になるから、だから、あのあれ、…大丈夫なのだ。

「なんか。ビリビリします…」

変な感じだった。くすぐったいのと痛いのとの間みたい感じだった。
僕が思わず呟くと、

「こうするとどうだよ?」

と、新八君は僕に掴まれた手首を軽く揺すった。

「ぁっ」

掌に潰されているアニメの女みたいな色の、ぷち、が擦れて、くすぐったいとか痛いとは違う、明らかにアレな感じがそのへんから広がった。

こ、こんなとこで感じやがって畜生。この淫乱。

「そんで、ここをこうして、こう…」

そう言う新八君の顔は完全にエロ笑いになっていて、止めろ16歳の僕にそんな顔をさすな、と情けなくなったが、僕のパッケージになっている銀さんの体が『仕方ないよね、銀さんの乳首がいやらしいから、そんな顔になっても仕方ないよねこれは、ウンウン』と巧みに僕の葛藤を懐柔するのだった。

新八君は、ここをこうしてこう…とか言いながら、非常にいやらしい感じでアニメの女みたいな乳首を弄る。
新八君のいやらしさに耐えきれなくなって僕は半泣きみたいな声を上げた。

「や、やめて下さい…」

やめて。僕にそんなAV男優みたいな指使いをさせないで。

「ふっ、ふふ。気持ちいだろ。オラ、これとかどうよ?」

「ひアッ、い、痛…」

…くない。気持ちいい。
すげえ。なんだこれ。銀さんっていつもこんな感じなんか。それはすげえな。
でもそれにしちゃ、今の僕ほどアンアン言わないような気がするけど、それはつまり僕がこういう気持ちよさに慣れてないからアンアンになるのであって、別に僕がヘタクソだっていう事ではないはずだ。そうに決まっている。

というか、こいつは自分の乳首をこんなふうに弄る事に抵抗はないのか。

「…ァ、あんたね!自分の体にこういう事して平気なんすか!恥ずかしくないんすか!」

「ないね」

即答した新八君は体を起こし、エロ笑いで歪んだ唇から舌を伸ばして、僕の胸の上で尖ったアニメの女みたいなピンク色をべろっと舐めた。

「い!あ!ぃ、ぃぃ淫乱んん!」

「なに言ってんすか。淫乱はあんたです、銀さん」

妙に上手い新八君のモノマネをしながら、淫乱ド鬼畜のクソ野郎は中指で眼鏡の眉間を押し上げ、クッと笑った。

カ…
カッケー。新八君カッケー。

カッケー新八君に胸がキュンとなって銀さんボディーの力が抜ける。その機微を見事に読んだ新八君が、僕の両肩にそっと手を置き、耳元に口を寄せた。

「いいから早く横んなって脚開けよ。…テメーのその淫乱を満足させてやっからよ」

し、新八君はそんな事言わない!

と思ったが、僕のパッケージになっている銀さんボディーが『フン、…満足させられるもんならさせてみろよ…?』とか言って勝手に体を倒して脚を広げてしまうのだった。
ちょっとは僕の言う事も聞いて欲しい。しかし、銀さんが僕の言う事を聞いてくれた事がかつてあっただろうか?…一度もない。オラオラどうだ、どうなんだ?とか言って、もうダメです許して下さい、とお願いする僕を、許さねーよバァカ、ゲラゲラ、とか言ってメチャメチャにするのが銀さんなのだ。
ボディーが新八になろうが銀さんは銀さんで、新八が中にいようが銀さんのボディーは銀さんのボディーだった。

…ああ、僕は、僕は。

「へー。こんなんなんだ」

「あっ、ヤッ、や」

仰向いた僕の体の上を、微妙に動かす舌でツルツル辿りながら下がって行った新八君(新八君はそんないやらしい事しない)は、弛んで開いた脚の間に到達すると感心するみたいに言った。
手は、完全に勃って濡れている美形のちんことその下で張っている袋をAV男優のやり方で愛撫した。指が5本ついている手が2本あるのを余すところなく活用するかのような、素晴らしいテクニック。
最低だ、こいつ。

「ヤダ…意外とキレイなのね。これは興奮するかも」

「うァ、んん、自…分のだろうがあ!」

「うるさいわね、お黙りなさい」

お黙りなさい、と言いつつ、新八君が何かを僕のあらぬ所に突っ込んだ。
一気に。
さっきとは違って、多分、根本まで。

「い!痛ってえぇえ!」

深い。深い深い苦しいぃぃ。

喚く僕を新八君はニヤニヤ笑いながら見上げ、

「んな大袈裟な」

と言った。

「痛ってえぇよ!止めろ!」

「せえな。お前だって俺が止めろって言っても止めねーだろが」

「…そ、そそそ、それはっ。それは、止めろ止めろ言ってるくせに、あんたの体は善がってるから、あ、ひ!」

「ふーん。でも今、お前も善がってるからね、コレ」

「ええええ」

昔、父上が僕に言った。
人を酷い目に合わしたら、いつかその報いを受けて自分も酷い目に合わされるのだと。
だから人には優しくしないとダメだぞ新八。
うんわかったよ父上。

…全然わかってなかった。

「ま!マジで!マジで銀さんんん!」

「銀さんじゃねぇ、新八君だ」

「うっせえぇぇ!ち、ちきしょー言い付けてやる!姉上に言い付けてやる!」

「アア?なんて言い付けんの?僕、銀さんに指突っ込んだんですけどって言い付けんの?多分お妙『はぁ?』ってなるぜソレ」

ソレ、と言いつつ僕の中に入っている新八君の指が少し抜け、さっき押されて殆ど痛いみたいな感じになったとこをまた押した。

「ンア!!」

跳ね上がった僕の腰を新八君の空いた手が押さえ付ける。

び…ビリビリするうぅぅ。
痺れて熱い。熱い、熱いがこの熱さはしかし、なんかちょっと。

「あー。締まる締まる。さすが俺」

新八君は突っ込んだ指を微妙に曲げて、エロいおもちゃのような動きで震わせながら感嘆する。
僕は、銀さんが締まってる時ってこんな感じなのか、と喘ぎながらちょっと感心した。感心しながら思った。
しかし、いくら自分の体だとはいえ的確すぎやしないか。なにこいつ。まさか、自分でする時にこっちも使ってるんじゃないだろうな。

「………」

そう思った瞬間、僕は銀さんが自分で自分の指を突っ込んで喘いでいる光景を想像していた。
妙にキレイなちんこを扱きながら、股間に差し入れた手の中指を根本まで突っ込んで、そ、その突っ込まれたアナルの縁が、あ、赤く充血して、そ、そんで時々
突っ込んだ指を食い締めるみたいに粘膜が収縮してそうなる度に半開きの唇が細切れの声を漏らして見てる僕が『そろそろ欲しいんじゃないですか』って言ったら『うるせぇよこっち見んな』って濡れた目で睨み付けるみたいな、そ、そういう、そそそそそ、そういう…。

「…あ!」

途端に、痺れて熱いのが気持ちいいに変換された。
こ、これは。

「お?キた?」

新八君は嬉しそうな顔をして、ヨシヨシ、とか言う。

「あっ、やぁ!」

ヨシヨシとか言うなり、新八君は僕が腰を震わせるのに合わせて揺れるちんこをぱっくり口に含んだ。含んだが、

「ゲホ」

と喉を鳴らして、すぐ出した。

「狭い。狭ぇよ、お前の口。使いにくいなオイ」

つ、使うな!と思ったが、しかし銀さんボディーは、早くしゃぶられたくてたまんなくなっている。
ち…畜生。

「ものすごく畜生おぉぉ!」

僕は叫んで、脚の間にある新八君の後ろ頭を鷲掴み、もう片手で欲しがるちんこの根本を支えると、掴んだ丸い後頭部を股間に押し付けた。

「ぐ、ぇ」

無理矢理奥まで突っ込まれた新八君の喉がえずいて酷い音を立てたが、もうどうでもよかった。
わけわかんなくなった僕は、自分の頭を掴んで乱暴に上下させ、長いストロークで擦れる濡れた粘膜と時々当たる歯の感触になり振り構わず鳴き声を上げた。

「ハァ、ア、あァ」

すんげー気持ちいい。
やばい。
そして、気持ちよくなればなるほど、指を突っ込まれたままの後ろが物足りなくなってくる。

「指!止まってんだろが!グズグズしてねーで動かせよ!」

やばい。何言ってんの、僕やばい。

しかしイラマチオさせられている新八君は今、新八君ではない。銀さんだった。
銀さんは、眼鏡の向こうで涙を溜めて歪んでいる目で僕をチラッと見ると、見たまま指を一気に抜いた。

「ひっ」

抜いたかと思うと、指を増やしてまた一気に突っ込んだ。
しかも、増やした指を乱暴に出し入れした。

「あ!アア!ヒ、アア!」

何本だ。何本入れやがった。
わからないが、突っ込まれている銀さんの体は一瞬びっくりしただけで、すぐに受け入れて半端なく気持ちよくなった。

この…、この、ド淫乱!!

「も、だめ、ア…出るぅッ!出…!」

銀さんの声が、聞いた事もないような切羽詰まった様子で叫ぶのを聞いたのと同時に、出たり入ったりしている何本だかわからない指が容赦なく前立腺を抉った。
頭ん中が真っ白になって、全身が殆どバウンドするみたいに不随意に跳ね上がった。

「ウ、ゥッ」

新八君が喉の奥で呻いた。
その歪みきった顔に、僕の中の一体どこに隠されていたのか、えげつない嗜虐心が激しく刺激された。

「…ふ、ふふ。ヒヒ」

弛んだ口が知らん間に笑いの形を作って、切れ切れの呼吸がそんな音を出していた。
痙攣するちんこの先が、喉の奥の粘膜に擦れるのを感じながら、僕は僕の口の中に止めようもなく全部を出した。




「ゲェホ、ゲホ、ゲヘ」

新八君が背中を丸めて咳き込んでいる。
僕はその背中をさすってやっている。

「…あ、あの」

物凄い罪悪感に苛まれる。
僕はなんつう事を。

「ふ、ゥ、ウッ…」

ようやく咳が治まってきた新八君が、背中を丸めたまま、そんな声を出した。

あ。泣かした。泣かしちゃった。
僕、僕&銀さんを泣かしちゃった。
どうしよう。

僕は、ふぅふぅ言う新八君を恐る恐る覗き込んだ。

「ふっ、ふ、ふ。ふ…ふふふふふ」

「………」

新八君は泣いてなどいなかった。
笑っていた。

「やりやがったな…」

出身は地獄の三丁目です、みたいな顔で笑っていた。

「す、……すいませ…」

「ハアン?!聞こえねぇなあ!」

べちーん!というでかい音が耳元で聞こえ、僕は床の上に転がった。
ひっぱたかれた頬っぺたがジンジンした。
僕の上に新八君が覆い被さってくるのを呆然と見上げる。
新八君は血走った目で僕を見下ろしている。

「…ぶっちゃけ、ここまでするつもりはなかったけど」

とか言いながら、袴の裾をたくし上げた。
ここまでって…ど、どこまで?

「ゆ、許して」

「許さねー」

脚が抱え上げられる。
えっ、嘘、マジで。

新八君は口を開けて自分の指を舐めた。
そして唾液と精液を馴染ませるように指を擦り合わせた。

「や、ヤダ。僕、そんなんされた事ないし。こ…こここ、怖いです」

「心配すんな、俺の体は慣れてる。よーく知ってんだろ、お前は」

知らねぇとは言わせねーかんな。
と言うと、新八君は濡らした指をおもむろに下げて、大概広がってしまった銀さんの淫乱なそこに押し付けた。
浅いとこを弄ぶように探るその指。

「あっ…あん…うぅ」

「ヒヒ、腰揺れてんぞ?なあ、言ってみ。言ってみろよ。欲しい、新八君欲しい、入れてえ、奥まで突いてえって。俺の声で言ってみ、ホレ」

「ぅう…誰が言うかぁ…」

「なんだよ、聞きてーんだろ?言ってみろよ、さっき厠で言ってたみたいによ」

「き!きーてたんすかぁ?!」

「聞いてたね。銀さんの口にさんざ恥ずかしい事言わせやがって。著しい人権侵害だよアレは」

「うぅぅ、どちくしょうぅう…」

「泣け泣け。このケダモノが」

ケダモノはどっちだ、と思ったが、何か言えばどうせ揚げ足を取られるに決まっているので僕は黙った。
横を向いたら、またテレビの画面が見えた。仰向いて無防備に両手を広げた銀さんと、その脚を抱え上げてゴソゴソしてる新八君。

ああ、なんか、こんなんか。こんなんなんか。
横たわった銀さんの体に被さった新八君の体は明らかに軽そうで、抱え上げられている脚でちょっと蹴っ飛ばしたらすぐに吹っ飛んでしまいそうだ。しかし、銀さんは別にそうしないのだ。ド淫乱だからというのもあるだろうけど、でも止めて欲しいと思っている時でも概ね新八君の好きなようにさせてくれるのだ。抵抗しようと思えばいつでも抵抗できるのに。
そんで、別にシルク・ド・ソレイユでも上海雑技団でもない、中学生が『俺、バック転できるんだぜ!』って自慢するようなレベルのお粗末な技術で、それなりに気持ちよがってくれるのだ。

ああ、そうなんだな、と思いながら、僕は視線をテレビから新八君に戻した。
なんか、眉間に皺を寄せた険しい顔をしている。すごく一生懸命っぽい顔だ。
こんな顔してたら、そりゃ『バック転できるんだぜ!』レベルでも許してしまうかも知らんな、と思った。というか、こんな表情した奴に、別にシルク・ド・ソレイユとかそういうものは求めないな、と思った。
カッコイイ衣装を着た世界レベルの人の何がどうなったんだかわからんような凄い技より、体操服着た中学生のへったくそなバック転を見たくなるような気がする。そっちの方が逆に萌えるような気がする。

ああ、そうなんだなー…。




「う、うう。裂け、裂けるぅ…」

指で作った隙間からぐいぐい入れられるもんは、指を入れられるのとは全然違った感じだった。なんか、入れられるっつうか、広げられる、みたいな感じだった。あ、圧迫感がすごい。
銀さんなんかガバガバに決まってんだから、なんかもっと、駐車場に車が出たり入ったりするみたいにスムーズなんかと思っていたのに、意外と、なんだろうこれ、無理矢理小さいTシャツ着ようとした時くらいは抵抗があった。というか、今は無理矢理着られるTシャツの方の気持ちだった。そんな痛くはないけど、なんか無理。Tシャツ的に無理。

「裂…けねぇってば。ちょっ、息止めんなよ」

「なんなんすか、あッァ、んた淫乱の、ハァくせに、せ、狭いっ…し、ア!苦し…」

「息しろ息!息…っていうか、し…、締めんなぁあ!」

「し、しし知らねーしぃ!あっあ、ハ、体が、あんたの体が勝手にぃぃ!な、んすかコレ、き、気持ち…」

「バ、バカヤロー知るか!ハ、っふ、そ、それより、お前、お前これ、も、イき…」

「バ、バカヤロー、が、頑張れよ!ア…あぅ、も、もっと頑張れよぉぉ」

「畜、生!この童貞!童貞!」

「う、っせえ!この淫乱!淫乱んんん!」

新八の顔した奴に新八の声で新八的に最も痛い事を罵られながら、僕は銀さんの体でもう今にもイきそうだった。
が、それは銀さんも同じだ。

僕はガタガタ震える腕を上げ、夏場の定春みたいな呼吸を繰り返す銀さんの、下半身の動きでずれる眼鏡を押さえてあげた。銀さんは眼鏡の向こうのでかい目をぎゅっと閉じて、それから歯を食い縛った。

「アッゥ!」

一際深く突き上げられた僕が大きく口を開けて喘いだら、その開けた口に銀さんの口が噛み付くみたいに合わさってきた。反射的に差し出した舌の先に当たるお行儀のいい前歯の列とか薄い舌は僕のなんだけど、動かし方とかがどうにもエロくていやらしく、ああ、これは形は僕かもしんないけど全然僕じゃねーわ、と思った。



銀さんだわ、これ。



そう思ったら突っ込まれてるとこが突っ込んでるもんをぎゅっと締めた感じがして、銀さんが僕の口の中で低く呻いた。
僕は震えっぱなしの両腕を銀さんの細っこい背中に回して、爪を立てるみたいにしがみついた。

なんだ。
いつもと一緒じゃん。
いつものよーに気持ちいし、いつものよーに愛しいじゃん。
なんも変わんねーじゃん。

裂けそうに狭かったとこは、いつの間にか丁度いい感じになっていて、圧迫感はなくなっている。まるで、収納されるべきものが収納されるべきとこに収納されているかのようだ。新米主婦の僕が『こんな狭いところに入るなんて、思ってもみませんでした』と言ったら、収納名人のスーパー主婦こと銀さんが『ね?狭そうに見えて意外と入るもんでしょう』と言う、みたいな感じだった。

僕は銀さんの口とくっついていた口を少しずらして、上擦る息に混ぜて言った。

「こんなとこに入るなんて、思わなかった」

銀さんは律動を止めて、

「な?…意外と、入るもんだろ」

と耐えるみたいに顔を顰めながら言った。






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