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赤司に背中を押されついに紫原の前までやってくる。


「名前、分かったね?」

「え、でも、ちょっと意味がわかんな・・・」

「分かった?」

「はい!」


赤司に自分が紫原のお菓子になるなら許可すると言われた。
だが、自分がお菓子になったからと言って紫原が回復するとは思えないし、そもそも自分がお菓子になるってどういうこと!?とパニくっていた。

「・・・あっくん。」

「・・・紫原からの呼ばれ方(ちんを抜かして)ちん・・。」


とりあえず、あっくんの視線に合わせて自分もしゃがむ。
声を掛ければ紫原はその体制のまま名前を見た。


「あ、のね・・。赤司くんがね、・・・」


名前がそう言うと紫原は期待のこもった目で名前を見つめる。
もしかして、お菓子禁止令が解除されたのかと、その先の言葉を待っていた。


・・・そんな目で見られると先が言えないよーっ!


「その・・・私が、・・お、お菓子になるなら、・・良いって・・・。」


名前が羞恥を覚悟でもごもごしながらも言い切った。
その言葉を聞いた途端紫原は花が咲いたように明るい空気を醸し出し目を大きく開いて、驚いた顔をしていた。


「そっかー!その手があったー。紫原からの呼ばれ方(ちんを抜かして)ちーん!」

「ん!?」


不安げにしている名前をしゃがんだまんまで抱き寄せ、その感触を堪能する。
一通り堪能すると、少し距離を開け名前を見つめる。


「いただきまーす」


そう言ったと同時に性急にキスをされ、貪るように何度も何度も繰り返す。


・・・っ、あっくん、みんな、いるのに・・・!


苦しくなって紫原の胸を強めに叩くも、それが終わることはなく、足りなくなっていた栄養を余分に補充するように貪欲に名前を求める。


「んっ!?」


普通のキスでは物足りなかったのか、何度が繰り返した後に長いキスをしてそのまま名前の口の中に舌を入れる。

名前の舌を追いかけて、絡めて、一通り遊んだ後で満足して名前から唇を離す。

「はぁ、・・・紫原からの呼ばれ方(ちんを抜かして)ちんがいるなら、俺、お菓子我慢出来るかもしんない」

苦しくて喋ることのできない名前を抱きしめながら満面の微笑みを浮かべた。
その微笑みに胸が高鳴ったのは言うまでもないだろう。



「緑間くん、顔赤いですよ。」

「う、うるさいのだよ・・!!」

end
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