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「・・・結局4人で帰るんですね」


青峰も黒子も名前と帰ると言って引かないし、桃井は黒子と帰ることしか考えないし、名前は混乱しておどおどしているだけ。という状態から解放されたはいいが、結果4人で帰ることになってしまった。


「俺が名前を送って、テツがさつきを送れば良かっただろ」


うん、私もそう思うよテツくん。彼女なのにそんなに冷たくていいのかな・・・?
二人が言い合いしている間私はさつきに申し訳なくて何も言う事が出来なかった。


「それはダメです」

「青峰くんが名前を送ったら、逆に危険だよ!名前可愛いし!」

「えぇっ。私よりさつきの方が可愛いよ!」

「「それはない(です)」」

「え!テツくんまで!酷い!!」


「・・・あはは」


三人のやり取りが面白くて、私はつい笑ってしまった。
それと、ちょっと羨ましく思った。


「・・・やっぱお前笑ってた方がいい。だけどな不意打ちは反則」

心臓が鷲掴みされたようにギュウっとなり、鼓動が早くなるのを感じた。
ま、理由はわかってるけどな。

ふと黒子をみると赤面してぎこちない動きになっていた。
薄々は気づいてたけど・・・分かりやすい奴だな。


「名前可愛い!!」

「うわぁっ」


さつきに抱き着かれ名前はよろめきながらも必死に支えていた。
その名前の姿にキュンときたのは心に秘めておこう。



「今日は送ってくれてありがとう!」

「はい。また来週ですね」

「おお」

「名前!今度二人で遊ぼうねー!!」


名前の家に着き名前は手を振りながら三人にお礼を言った。


「あ、今日言ったこと忘れんなよ。じゃあな」

名前が家に入ろうとすると青峰は思い出したように言った。
青峰は名前の方は見ずに、軽く右手を挙げ歩いて行った。



「青峰くん、名前さんに何言ったんですか」

「私もそれ気になる!!」

「ああ?なんでもねぇよ」

「えー!!あれ何にもないような感じじゃなかったじゃん!!」



黄瀬くんだけじゃなくて青峰くんまで・・・勘弁してください。
黒子はそれ以上追及せず、ジッと怪しい目で青峰を見ていた。

「テツ、俺は負けねぇ」

「相変わらず自信家ですね。でも僕も負けません」

「言うようになったじゃねぇか」

「まぁ、本気なんで」

「え?え?なんの話?私だけ仲間はずれ?」
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