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キス、された・・・。
どうしよう・・・黒子くんに合わせる顔がない!!!

あれからボトルを洗い終えて、先に行っている皆を追いかけた。

そこまではいいんだけど・・・店に、は・い・れ・な・い!!

「(でも黒子くんに見られたわけじゃないんだし、第一黄瀬くんの一方的な片思いな感じだったし、黒子くんは火神くんとアレなわけだし・・・でも、黒子くんがもし黄瀬くん好きになっちゃったら、なんか、嫌だな・・・。って何言ってるんだ!?私らしくない!!ついこないだまではそれもいいかもとか思ってたのに・・・!)」


「・・・あの名前さん、さっきから一人で百面相して何かあったんですか?」

「うわあぁぁぁ!!」


皆が先に行っていた場所はステーキ屋だった。だが、そこに着くも名前はなかなか入れずにいた。そこにいつの間にか黒子が現れ名前は驚きのあまり火神のようなリアクションをとってしまった。


「さすがに驚きすぎです」

「ご、ご、ごめ、ごめん!!」

「どもりすぎですよ。・・・で何があったんですか?」

「え!?いや、何もな「くはないっスよね!」・・・い」


驚きすぎて声がでなかったよ!!ってかなんで黄瀬くんがここにいるの!?
どうしようどうしよう!!


「あ、黒子くん!あっちで火神くんが呼んでるよ!!」

「「・・・」」

何言ってるんだ私は!!
でも、なんか黒子くんと黄瀬くん見てるとなぜか苦しくなるし、それにさっきの、き、キスについても聞きたいし・・・!


「黒子っち、ちょっと名前っち貸してくださいっス」

「え、うわぁっ!」

名前の発言にいまいち理解できていない二人だったが、黄瀬は名前の腕を掴みどこかへ連れて行った。





「名前っち、さっきは、ごめんなさいっス!・・・でも、その場のノリとかそんなじゃないっスから!それだけは伝えたくて、戻ってきちゃったっス」

連れてこられた場所は公園だった。そして、公園につくなり黄瀬は頭を下げ名前に謝った。

「わわ、頭あげて!!大丈夫だから!・・・でもなんで、あんなことしたの・・・?(黒子くんのことが好きなのに)」

黄瀬はゆっくり頭を上げ、名前を見た。

「名前っちのこと・・・好きだからっスよ。初めて会った時からいいなって思ってたんスけど、名前っちに励まされたとき、好きなんだって気づいたんスわ。・・・だから、歯止めが効かなくて・・・」

「え・・・」

私のことが好き・・・?だって、黒子くんは?

「名前っち、その、もしよければなんスけど、お、俺と付き合ってくださいっス!!」

バッと頭を下げ、名前の返事を待つ。


私は、どうすればいいんだろう。
黒子くんが好きだと思ってた黄瀬くんは私が好きで、私は・・・
私も、好き・・・なのかな。


「・・・うん」

「え、ホントっスか!?いいんスか!?」

名前の返事を聞くやいなや、黄瀬は名前の手を掴み名前に詰め寄った。

「(ち、近い!!)・・・うん」

「よかったーっ。・・・名前っち、これからよろしくっス!!」

ニコっと今まで見たこともないような満面の笑みに名前は赤面した。

「(今までちゃんと見てなかったけど・・・めちゃくちゃカッコイイじゃん!!・・・この人が私の彼氏なんかでいいのか!?)・・・よ、よろしく!」





とにかく、これからは黒子くんと火神くんを応援して・・・
私は黄瀬くんと、その、こ、恋をしていきたいと思います!!

まさかこんな乙女ゲームみたいなことがあるなんて思ってなかったよ!!
もうホント、生きててよかった!

end
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