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ようやく4時間目が終わり昼休みになり、弁当を持って俺はいつものようにテニス部の連中が集まる屋上に行きダラダラと話しながら弁当を食べ、教室に戻った。次の授業は公民、つまり睡眠学習タイムである。よっしゃ寝よガチで寝たろーとぼんやり考えていると突然背中をたたかれた。

「謙也く〜ん」

…うわ〜最悪やコイツに関わるとろくなことないねんけど。白石はどないしたんや。いつも腐るほど一緒におるくせになんなん

「いった〜…白石はどないしたんや白石は」
「委員会」
「今回はついていかんかったんやな」
「前ついてってめっちゃ怒られたん知っててわざと言うたやろ今」
「知らんなあ〜」
「うざいわ〜」
「で、何の用や」
「わたし昨日クッキー焼いてん。はい謙也あげる」
「えっ何なん…どういう風の吹き回しや」
「蔵にあげるついでに決まってるやん、勘違いせんといて」
「ちゃうわ!ちゅーかいつ俺が勘違いしてん」
「表情からにじみでてましたあ〜」
「うっわ〜その小馬鹿にした顔めっちゃ腹立つ」
「おーなんや賑やかやな」
「蔵ぁ〜謙也がしつこく口説いてくる〜」
「なんやと」
「ハア?そんなわけあるかい!明らかに口説いとらんし口説く気も起きんわ」
「人の彼女を遠まわしに中傷するんか謙也くん、ふーん」
「えっ何なんそれ」
「ふーん」
「ふーん」
「白石はええとして何でお前もその態度なんめっちゃいらいらするんやけど」
「句読点つけてくださ〜い」
「無駄なところでスピード自慢とかうっと〜い」
「2対1とか卑怯やぞコラ」
「スピードとか蔵のスーパースペシャルパーフェクトなエクスタシープレイに敵うわけないやんな」
「当たり前やろ?」
「え…あの何の話…しかもどんなプレイやねん」
「あっそうそうこれ!蔵のために作ってみた エヘッ」
「ホンマ?めっちゃうれしい」
「きーけーやー」
「蔵めっちゃすき〜」
「俺も〜」
「(もうなにこれ泣いてええかな俺)」


あいつらと関わると軽く敗北感を覚えるのがまた…あ〜もうイヤや〜俺も彼女欲し…ちょい待て負け犬の遠吠えとかゆうたんだれやコラ




愛は世界を巣喰う

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