表面上に出ている細胞を二股に割れた舌で舐めつくした所であの狼の気持ちなぞ理解に及ばず、全身締め上げた所で本音も弱音も引き出せはしない、噛み付けばその倍以上の強靭な顎で噛み返され肉と臓物を引き千切られた挙句隠していた恋を知られそうになり、なるほどこれは一筋縄ではいかないと笑みが零れる。「何か楽しい事でもあったのォ?」獰猛なイメージ。想像の中ですら好き勝手出来ないこの男はなんだ。本当に人間ではないのかもしれない。雪山の似合う、気高く咆哮する足を、絡め取って引き摺り降ろしたい。
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