解説

◆シナリオについて

今回プレイしたシナリオはKP(クトゥルフ神話パロの戦国BASARA松永久秀)の考えたオリジナルシナリオ。

本人曰く、クトゥルフ神話の短編『命をかけて神をかけて』が参考となっている。

自身の見た夢がシナリオフックとなっており、その内容は、「アイホートの雛たちの作り出すドッペルゲンガーと知人たちが入れ替わってしまい、その中で誰を信用すべきか惑う」という一種のパラノイアに近い夢とのこと。

この時のセッションでは明かされなかったが、この舞台となった村の住民の半数以上は既にアイホートの雛と入れ替わっており、本物の住民たちは井戸の奥深く、魔術的な要因でつながってしまったアイホートの迷宮で仮死状態に陥っているらしい。

また、NPCの名前は、
瀬谷=アイホートの活動場所であるセヴァン谷、
陣=『命をかけて神をかけて』の主人公であり犠牲者であるジェイミーからとったとのこと。

実に密に組まれたシナリオであり、遊んでいて非常に楽しかったです。
また、シナリオ製作者であるこの方はよくクトゥルフ神話に関連した夢を見るとのことで、まさにドリームランドの住民のような御方です。
これからも仲良くしたい(本音ダダ漏れ)



◆探索者について

このセッションに参加した探索者はこの四人のなりきりアカウント。

PL1:契

PL2:雲雀 恭弥

PL3:エルフト

PL4:六道 骸

全員初心者ながらトラブルなく卓を囲める素敵な方々でした。

さて、この卓では探索者がそれぞれ【秘密】を抱えているということでしたが、
それがどのようなものだったかについて解説していきます。


PL1:契 について

彼女はこの村の出身です。
訳アリで幼少の頃から故郷を離れていましたが、とあるきっかけから過去に里帰りをしています。
しかし、再開した家族は彼女のことを覚えていませんでした。
「貴女は誰?」
無慈悲にしかし純粋に訊ねる家族。
おぼろげな記憶の彼女の身体をすさまじい恐怖とある物への嫌悪が支配しています。

どうして家族は自分のことを覚えていないのか?
いったい過去に何があったのか?
彼女は忘れていた記憶を思い出し、村の秘密を暴かなければなりません。



PL2:雲雀 恭弥

彼はヒトの姿形をしており、この星で人間に紛れて静かに暮らしていますが、神様です。
外なる神、植物のような姿をした美しい花の神であるヴルトゥーム。
それがこの雲雀 恭弥の秘密になります。

彼が舞台となる村に来たのは、風紀委員長としての仕事によるものです。
彼の治める並盛では、世間を騒がせる殺人鬼の目撃情報が出ており、ついに、並盛中の生徒にも被害者が出てしまいました。
彼は犯人の足取りを追って岐阜県某所へと足を踏み入れることになります。



PL3:エルフト

エルフトはニャルラトホテプの忠実な配下です。

ヒトの似姿こそ取っているものの、精神に揺さぶりをかけられたり、身体に大きなダメージを負ったりすればたちまち正体を現します。
そして、もし死亡すれば全く同じ姿形の個体が現れ、前個体と同じように振る舞い始めるでしょう。

彼の仕事はニャルラトホテプの補佐であったり、彼に命じられた雑用であったりします。
そのため、今回のシナリオでは、元凶が他でもないニャルラトホテプだと知り、激昂しています。



PL4:六道 骸

彼の正体は殺人鬼です。彼にとって殺人は食事であり、呼吸。
三日に一度殺人を行わなければ死んでしまうほど殺人に依存しており、世間でも話題を呼んでいるほどの事件を起こしています。(もちろん正体は露呈していませんが)

彼は一時期身を隠すために旅行に出かけます。
ダーツを投げ、刺さった先は岐阜県某所。
のんびりとグルメを楽しみつつ舞台となる村へやってきました。

もちろん、旅程の日数も加えれば一週間近くの滞在になるので、彼は二件の殺人をこの村で行っています。
一人目の被害者は、産婆さんの隣に住む源爺さん。二日目の情報交換の際に情報だけは出てきました。
そしてもう一人の被害者は、信さん。二日目の朝、産婆さんの家が火事になったことを知らせに来た男です。

しかし、三日目の夜、アイホートと対峙した際に狂乱した契が六道の頸椎を蹴りで圧し折ったため死亡。墓は丘の上に建てられたとか建てられてないとか。



――――――――――――――
あとがき
そんな感じでセッションのリプレイ小説でした。
実際はほぼチャットのような文なので描写は独自のもの。
KPさんのお眼鏡に合うかはわかりません。

でも、非常に楽しいセッションでした。
機会があればまたやりたいですね。

2016/6/5

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