エジプトデイズ

第五十日目の
午後12時半くらいのこと
天気がいい
病気になりそうなほど
静かな屋敷の中
することも無いから
皆と駄弁っていた

「でもまぁ負けはしないかな」
敵を睨みながら
彼はふてぶてしくつぶやいた
あぁ、駆け出した彼の
後を追いかけて
飛び込んでしまったのは
赤い魔術師 彼を庇い

ガオンと唸った空間が
彼らを掻き消して鳴き叫ぶ
金きら腕輪と、
崩れた砂の像(ザ・フール)
一瞬のうちに起きた悲劇

嘘みたいな現実が
「嘘じゃないぞ」って 嗤ってる
戦車の銀色、
窓から差し込む
日の光に全て眩んだ


目を覚ました
時計の針が鳴り響くベッドで
今は何時?
第四十九日目の
午前12時過ぎ位を指す
やけに綺麗な星空を覚えていた

でもさぁ、少し不思議だな。
同じ建物で
前に見た光景(ゆめ?)思い出した
「さあ次へ進もうか」
扉を抜けた時
周りの仲間は皆上を見上げ
口を開けていた

「世界(ザ・ワールド)」止まった時の中
拳が君の腹に突き刺さる
遠のく意識と激痛の中で
繰り出す最後のスプラッシュ

駆けつけるも手遅れで
「遅かったな」って吸血鬼(おに)が笑う
眩む視界に君の横顔、
笑っているような気がした


何度世界が眩んでも
運命(シナリオ)が嗤って奪い去る
繰り返して何巡目?
もうとっくに気が付いていたろ

こんなよくある話なら
結末はきっと1つだけ
繰り返したあの旅路の向こう


独り 屋敷に飛び込んだ、
奴等 順番に撃ち破る
血飛沫の色、
アイツの瞳と同じ色に乱反射して
文句ありげな“かみさま”に
「ざまぁみろよ」
って笑ったら
実によくある五十日間
そんな何かがここで終わった


目を覚ました
連休前金曜日のベッドの上
少女はただ
「またダメだったよ」と
一人ラジオ抱きかかえてた


―――――――
歌詞解釈について

DIOの館の直前までは上手くいくのにそこから先に進めない7人目。

彼or彼女は最後の手段として単独撃破に臨むが……。

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