サングィルーネ家とは……

 サングィルーネ家とは、第四世代の血族<紅玉>のノフェクを始祖とする<王家の氏族>ヴェントルーの血脈。

 吸血鬼の中でも珍しい、生殖によって世代を重ねた家系。
(ふつう、<體血>を多大に消費する生殖は吸血鬼を増やすには非効率的として忌避されている。)
もちろん気に入った人間に対しては<抱擁>を行い、実際に養子として家に迎え入れる。

 公子やヴェントルーの長老を輩出するほどの名家で、<カマリリャ>(吸血鬼と人間の共生を考える組織)の本拠地イタリアに領土を持っていることからもその地位がうかがえる。



 ちなみに長編『Eternal Chronicle FINAL FANTASY 7』の主人公レイディアは第九世代の血族にあたる半吸血鬼(ヴァンピール)である。(西暦1450年くらいの生まれ)
 彼女の母親は第八世代の血族エルザレーテ=サングィルーネ。
 だが彼女は当時サングィルーネ家に仕えていた<グール>(生きた人間に吸血鬼が血を与えることで生み出す下僕)の魔術師・月 飛斗(ユエ=フェイト)と駆け落ちしてレイディアを生んだため家の長老の命で粛清される。

 その後レイディアはとある教会が経営する孤児院に引き取られた後、聖職者となるが、そのときに与えられた職務は"異端審問官"。
("異端審問官"は天使の名前を名乗ることが儀礼とされ、その天使の名は教皇より賜る……というのは形式上の話で、実際は前任者から名乗る天使の名を譲られる)
 <邪眼の天使>ザラキエルを名乗り、皮肉にも同じ血族とも言うべき吸血鬼たちを数多く裁くことになる。

 彼女に対し、血族の掟や<訓え>(それぞれの吸血鬼が使うことのできるアビリティのようなもの。魔法や変身について教えられることもある)を与えたのは、第八世代の血族で女性ながらに医師をしていたフィークナー=クレオールというサルブリ。
 そのためレイディアにも血族の掟などの知識がある。

 レイディアがFF7の世界に来てしまったのは、死霊術を扱う血族(おそらくハービンジャー・オブ・スカルズ)に強襲をかけようとした際に逃亡を図った血族の発動した異次元断層を開く魔術に巻き込まれたため。
 まったく知らない世界に来ることになったにも関わらず、自らを縛るものがなくなったと安堵して今も居座り続けている。

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