アウターソーサリー


矮小く(ちいさく)惨めに
生きた生命が
欲望のままにすがるでしょう
黒い男はつぶやく 「さぁ宴だ」

大きく拡がる闇と冒涜は
死んだ心を溶かす様に
ゆっくり光を飲み込み
鍵を奪う

ねぇ、君も祈っちゃたんでしょう?
僕と目を合わせた時にさ
そんな悲壮精神が 大好物だ

ようこそ、我が盤上へ
愛とエゴの終着点
君もすぐに理解できるさ
おぞましく美しく
素敵なとこでしょう?

「あぁ、神様、なんで」って
「もう嫌だよ」と泣いたって
受け入れろよ これが運命だ
次の次の次の
探索者(プレイヤー)に懸命しよう

神話も命も人の運命も
うっかり恋に落ちるのも
ひっそり貴婦人は笑い出す
「馬鹿な事だ」

あぁ、なんだいなんだい
もう溜らないね
くすんだ心を 舐るのは
小さな願いに取り付き
顕現する

あぁ、
君も巻き込まれたんでしょう?
この邪神たちの宴にさ
君もまた遊戯(ゲーム)の
探索者(プレイヤー)なんだ

謳歌しろよ生命よ
愛とエゴの合掌祭
揺れる日々も崩れ始める
「審判の日」へ向かって
足並み合わせて

「返して」と嘆いたって
「もう嫌だよ」と哭いたって
知る事かよ それが運命だ
酷く脆くちゃちな
非日常(ひび)が正銘だろう

なんて馬鹿な生命だ
何度もまた抗って
遊戯の盤上(ゲームボード)へ
足を踏み入れる
無謀に 無様に
足掻いて 足掻いて

あぁ無様な生命よ
「なんで?」だのと言う前に
求め過ぎた 罪に傅け
わずかな正気が 弾けて崩れて

「もう、なんだか良いや」って
何度もただ泣いたって
終わりすらも 直に薄れる
次の次の次に来る
次の次の日を
次の次の次も 嘲笑しよう


―――――――
歌詞解釈というか、なんでこの歌が出来たかという話。

「アウターサイエンス」を一度聞いてからというもの、この外道っぷりがニャル様にしか思えないというわけで製作しました。
黒い男や貴婦人とはありますが、この化身については好きに妄想してくれちゃって結構なのです。

悲壮精神が大好物だったり嘲笑しまくるニャル様、とても美味しい。(確信)

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