堪り兼ねてトレインが声を上げた。



目を丸くして、此方を見つめ、名前を呼んだ。



今にも真珠の玉が零れ落ちてきそうだ。



ポカンとしていたエレミアが答えた。


「……本当?」


と。
其の目には、期待が輝いていた。




「ありがとう…トレイン…」


彼女の言葉と、表情に。

エレミアが、微笑んでいる。

求めていたものが、現実になっている。


「……!!」


次の瞬間──喜びが欲求に切り替わった。



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