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南波日々人と凄腕弱虫医師

Space Brothers大好きですまたアニメやって。
某組織は診療所があると聞いて。家族と仲違いした挙句渡米して米大学卒業したアグレッシブネガティブ日本人医師と日々人の話。

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医局に日本人がいる、とは聞いたことがあった。とは言えそれだけで、取り立てて注目していたわけではない。自分が医局の世話になることなど、そうそうないと思っていたからだ。

フラグである。

「頭痛や吐き気は?」

「あー…たぶん、ない。」

「手足の痺れや痙攣は?」

「ない。」

短い質問と、回答をタブレットでチェックする黒髪の女医。彼女が噂の日本人医師だろう。首から下げられているネームプレートは、ベッドの上からでは見えない。

「…うん、落ち着いたか。あと5分もしたら点滴が終わるから、それまで安静にしてて。」

「りょーかい。」

情けないことに、俺はランニング中に熱中症でぶっ倒れた。ヒューストンは蒸し暑い。こまめに水分をとっていたつもりなのだが、無理はしない方がいいと言うことか。
まさか世話になることはないだろうと思っていた医局のベッドの上、カーテンを閉めて立ち去る女医の後ろ姿を見送る。どえらい美人だった。ただし険と陰のある。

あ、名前聞いとけばよかった。

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ブライアンの一件後弱虫が加速する。デスクの引き出しには日付だけ空いている退職届が入ってる。

月に行く前の日々人に『戻ってきたら話したいことがある』って言う盛大なフラグ立てられておいバカやめろとも言えず黙ってたら月で日々人が大変なことになって嘘だろまじかよ…って一人で青ざめてたら良い。退職届出せばいいのに(ここを出てどこに行けるんだ…)って考えて結局出せない。

責任感が強すぎる腕は確かな弱虫医師。

日々人と対象的な感じにしたいから名前はなんか暗い感じにしよう。哀とか夜とか。

もっと口調刺々しくしたい

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