天気予報では、午後から雨だといっていたのに、私は傘を忘れてしまった。 いつもなら、鞄の中に折りたたみ傘をしのばせているのに今日に限って家に忘れてきたみたいだ。 歩いている途中に、いきなり雨が降り急いで雨宿りできるところまで走ったけれど、びしょびしょに濡れ、着ている白のカッターシャツの中の下着が透けて見える。 「最悪だ…」 私は、鞄の中からタオルを取り出し、濡れた髪をふいた。 あれから、何時間たったのだろうか。 しだいに、雨はひどくなってきている気がする。あのまま、走って帰った方がよかったかもしれない。 「くしゅん!…うぅ。風邪引いたかも…」 何時間も濡れたままでいたので、風邪を引いたかもしれない。 体がだんだん冷えていく… (寒い…。) ガタガタと体が震えてくる。 「メフィストさんの紅茶が飲みたい…」 いつも、メフィストさんはお菓子と紅茶をごちそうしてくれる その中でも、メフィストさんのいれた紅茶はとてもおいしくて、だんだん体がぽかぽかと温まるのだ。 「では、今日は特別なものをいれて差し上げましょう☆」 いつの間にか目の前には、メフィストさんが立っていた。 「…メフィストさん」 「さぁ、帰りますよ。 華子が、なかなか帰ってこないから心配していたんですよ?」 突然メフィストさんの目がカッと開き、 そして、ニィっと笑った 「おや、下着が丸見えですよ?」 「!…///」 私は、パッと胸元を手で隠した。 「メフィストピンクですね☆ お似合いですよ。しかし、他人にあなたのこんな姿を見せたくない」 するとメフィストさんが私の腕をぐいっと引き、メフィストさんの着ているマントの中をいれられた。とても暖かい…。 「さぁ、帰りましょう☆」 メルヘンチックなピンクの傘で相合い傘 メフィストさんは、大きいので一人でも入るのはきゅうくつなのに、私がいるせいで彼も少し濡れている。 ときどき貴方に触れる。 胸がどきどきするの。 貴方のぬくもり とてもあたたかい… - - - - 尊敬するサイト「Fiamma Blu」のじゅらいさんより、相互記念にいただきました!ありがとうございました!嬉しい!最初、声をかけていただいたときの感動は、一生わすれません。これからも、よろしくおねがいいたします☆ |