小説 | ナノ

  恋空(完結)


「ねえねえ、ゆうちゃん。あっくんねえ、エッチなことがしたいの」

「ええ〜あっくん、昨日もエッチしたでしょ?」

あっくんは、突然そんなことを言いだした。

あっくんは1つ年下の一年生。恋人でも何でもないただのストーカー。

入学式で一目ぼれしたと言って、追い回され、下着は盗まれ、部屋に勝手に居座り、寝ているところを犯された。

俺もねえ、色々抵抗したんだけどね。先生に相談したり、会長にも。

先生は聞いていないふりをして、会長は役に立てないことを謝罪された。

あっくんのお家は、怖い家らしいから、先生も関わりたくないらしい。会長も優秀な人なんだけど、一般家庭の出だから、あっくんに対抗するすべがないらしい。

俺の家もしがない開業医だし。会長のことは恨んでないよ。親身になって相談に乗ってくれた。

「だって、ゆうちゃん、昨日一回しかさせてくれなかったんだもん。あっくん、ゆうちゃんの顔見たら我慢できなくなっちゃった」

「う〜ん。でも今から授業だし、俺あっくんみたいに頭良くないから、ちゃんと授業聞きたいんだよね。我慢できない?」

会計の仕事で授業に出れないこともあるから、出れる時は出ておきたい。馬鹿ってほどじゃないけど、生徒会役員として馬鹿にされない程度の成績は保っておきたいし。

あっくん、俺のストーカーしているくせに、常に主席だし。

いつ勉強しているんだろう?2年のクラスに入り浸って、自分のクラスにもいないのに。

「なら、あっくんがゆうちゃんの気持ち良いお尻にいれているから、ゆうちゃんは授業聞いていていいよ」

あっくん、やるっていったらやるからね。

一度俺が切れて、窓から飛び降りようとした時、このクラスの中で俺を犯したし。クラスメイトはみんな逃げ出した。

あっくん、しゃべり方可愛いけど、外見全然可愛くないから。無駄にでかいし、お家が暗黒系なことが一目でわかる外見しているから。


みんな、一年の生徒が居座っていても、無言だから。こんな静かなクラス他にはないよ。

あ、先生来ちゃった。


「先生〜あっくんが、エッチなことしたくて我慢できないっていうから、保健室にエッチしに行っていいですか?」

というと、先生は、行ってきなさいと送り出してくれた。サボりは駄目だけど、エッチは良いって、どんな先生なんだろうね。俺がこんな意地悪な言い方するのは、この先生が俺のことを見捨てたやつだからだ。正確には聞いていないふりをされた、だけど。



「せんせー、今からあっくんとエッチするから出てって下さい」

保険医の先生を追い出した。あっくんは凄いよ。俺の後ろにいるだけでだれも逆らわないし。

あっくん、俺のストーカーじゃなきゃ、2年になったら生徒会長でもできたんじゃない?今の行状じゃあ無理だろうけど。あっくんのお兄ちゃんも会長だったっていうし。

「ゆうちゃん、好き、好きっ!」

2人きりになったとたん、押し倒される俺。

「あっくん、これ使って」

差し出したのは、アダルトグッツでレビューが高かったジェルだ。昨日届いていたんだけど、梱包解く前にあっくんに襲われましたからね。

あっくん、童貞だったみたいで、はっきり言えば下手。

おうちが暗黒系だから、筆おろしとか、寄ってくる女が一杯いただろうに、何で童貞?

とにかく性欲と若さに任せてガンガンやってくるだけだから、痛いだけ。

せめてこの媚薬効果があるっていうジェルで気持ちよくなれたら。


あ〜あ、尻だけで早くイケるようになりたい。



*あっくんのお兄ちゃんが誰か分かりますか?あっくん(空 あき)っていいます。恋するあっくんで恋空・・・(爆)
お兄ちゃんが卒業していなかったら、あっくんももう少し何とかなっただろうと思われます。

ちなみに海人(かいと)っていう長兄がいたりします。海人は2人の弟以上の・・・・・受けが超かわいそうな話になる予定。早く書きたいな〜

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