小説 | ナノ

  3


「会長……会長」

俺を呼ぶ声で目が覚めた。

「いったい何が、あったんだ?」

お互い全裸で、朝方まで絡み合っていたんだ。俺に当然後始末をする体力なんか残っていなくて、今も全裸。

委員長の顔を見上げることぐらいはできるが、あとはもう指一本動かすことも億劫なほど。

「あの、マリモが俺に薬盛って、委員長が間違って飲んだ……風紀には知られたくなかったので、生徒会内でこの事態を治めるべく俺がお前の相手をした。悪かったな、俺なんかが相手で……せめてマリモよりマシだったとくらいに思ってくれればいいんだが」

委員長が男に興味があるか、そんなことは知らない。

だがどうせ相手にするんだったら、可愛らしい美少年の方が良かっただろう。俺は可憐な美少年からは程遠いからな。

別に不細工なわけではない。男らしく整った美しい顔立ちをしていると、親衛隊には褒められるがな。


「いや……マリモじゃなくて良かったって、礼を言いたい。でも、その、大丈夫だったのか?俺その薬のせいで、あんまり良く覚えてなくて。お前に酷いことしなかったのか?」

「ああ、良いよ。気にすんな……初めは痛くて死にそうだったが、ジェルに媚薬効果があったから、途中で気持ちよくなれたし」

まあ、途中までだけど。初めの数回は意識を保っていられたが、あとはもう意識がもうろうとして俺もよく覚えていない。

俺が気を失っても委員長はやり続けたみたいで、途中意識をなんとなく取り戻すと、腰をふられていた最中ってことが何度かあった。

しかもゴムは一応用意していたが、使って貰う余裕なかったので、下半身が酷い状態になっている。

そういうこと言うと気に病みそうだから、あえて言わないが。薬のせいであって委員長は悪くないし。


「でも……悪い。その、男に抱かれたことなんかなかっただろう?」

ああ、そういう方面でも気遣いか。

「女じゃないんだし、気にしないから安心しろよ。まあ、それでも気にするっていうんだったら、風呂まで連れってってくれないか?お前の出したもので、腹が一杯なんだ。綺麗にしたいが、正直、足がたたない」
俺が言うと、委員長は俺の脚に手をかけ、それで風呂に連れて行ってくれるんだと思ったんだが、両足を広げるとまじまじと俺の下半身を見てきた。

「ごめん……俺、凄い出したんだな。入りきらず、股に伝ってきている……俺何回くらい出した?」

「良いから、早く風呂連れてってくれ。見世物じゃないから…」

「ちゃんと綺麗にするから……すげえ、溢れてくる」

委員長は俺の中に指を入れると、かき出してくるが、余計あふれてきて気持ち悪い。

「ちょっと気持ち悪いから、ここでやるのは止めろよ。ベッドが使い物にならなくなる」

そう言って静止するが、委員長の下半身は見ると再び勃起していた。あれだけやったのにまだたつのかって思うけど、まだ薬が抜け切れていないのか?物凄い強い効果だって聞いてはいたが。

「会長……またここに入れちゃ駄目か?俺、会長見てたら、凄くやりたくて堪らなくなって、我慢できそうもないんだ」

「意識あるんだから、少しくらい我慢できるだろ?恋人かセフレでも相手してもらってくれ。もう、俺身体限界なんだ。下半身感覚がないしっ!」

言ってる最中に突っ込まれた。

「ちょっと待て、誰が許可した」

「会長っ、俺、恋人もセフレもいないんだ!だから、俺の体静めてくれる相手がいない。会長しかいないんだっ!」

こんな良いツラしたやつが、禁欲生活だったのか?真面目そうだし、相手がいないっていうんだったら、まあ、仕方がないだろう。

「会長っ…すげえ、気持ち良いっ!会長はこっちの方も優秀なんだな…こんな気持ちの良い穴知ったら、他じゃあできなくなるっ」

なんか凄くうれしくない褒め言葉だ。俺は色々優秀なことは認めるが、尻の穴が良いって誉められても、全く嬉しくない。


「まあ、褒めてもらってありがとう……って言っておくよ」



それからも委員長は、なかなか薬が抜けないと言って、俺が相手を何度もした。

あれからあの薬について詳しく調べたら、かなり依存性が強いものらしく、しかも高価で、特殊ルートではないと入手できない物凄く高価なものらしい。

マリモごときが簡単に手に入るものではない。

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