小説 | ナノ

  恋人編? 11


俺が若干酔っているのと、逃げるといけないからと言って、風呂には一緒に入らされた。オレは極力陸を見ないようにしていた。

今からやられるための陸の体を見るなんてただの拷問だ。

そして豪華なスイートルームのベッドに横たえられると、キスから始まった。

陸の性格と同様ねちっこいキスは、長い。キスをしながら胸を触られたり、でも直接下半身には触ってこない。

いっそ、さっさと挿入して出して終わってくださいと思うオレだが、本当にしつこい。

陸に比べたら可哀想になるくら可愛いオレの息子も、丹念に可愛がってくれるけど、そこばっかりされるともともとない体力がなくなってついていけなくなるから。

オレが射精の疲れではあはあと息をつけていると、陸はオレの手を握り、何かを握らせた。


凶悪棒と命名をつけているものだ。久々にみると本当に怖い。こんなもの握らせてどうするんだ、いったい。

オレは疑問の視線でそれを見た。


「舐めてくれるか?」


とんでもないことを言いだした。


「……無理」

オレに奉仕を強要しないのは無言の約束だったはずじゃ?

マグロで許されていたのに、もうそれも許されないのか?恋人ってフェラしないと駄目なのか?

「誠」

してくれないかみたいな、懇願めいた声で、俺を呼ぶが、オレは絶対に頷かなかった。

だって、本当に無理だもん。

「し、しないと、駄目なの?……お、オレ、オレ…久しぶりで、すげえ、怖いのに。ここにいるだけで一杯一杯なのに。そんなことオレにさせるの?」

正直強姦されるよりも、ハードルが高い。尻に入れられるのと口に入れられるのとどっちを選ぶかっていったら、オレは尻を選ぶ。

だって、オレまだ口だけは清らかだよ。

ご飯食べる口に、あんなグロテスクなもの入れられたら、拒食症になっちゃうじゃないか。

ノーマルセックス以外御断りしたいです。それだって極力嫌だけど。フェラとか顔射とかさせられたら、家出するから。

卑猥なオモチャとか使おうとしたら、オレ自殺するからって言ってあるし。

真一にそう言ったら、普通尻を使うほうが、フェラやオモチャよりもずっとハードル高いし、嫌じゃないか?って言っていたけど、口のほうがずっと嫌だよ。精液舐めたり飲んだりしないといけないじゃないか。

オレに嫌がりっぷりに諦めたらしい。手を離してくれたので、凶悪棒からさっさと手を離した。

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