小説 | ナノ

  恋人編? 8


陸から、出かけようと言われ、2人で寮から出て街に遊び行くことに。

別によくあることだから、何とも思っていなかった。いつもどおりに、ただ休日に遊びに感覚でしかなかった。

いつもと違うと感じたのは、バスに乗った時から。

隣同士に座るのは良いとして、手を握るのはどうなんでしょう?

友達同士でも、男同士は……しかも公共の場所だよ?


「り、陸くん?」

オレが暗に手を離してと言えば、陸はオレの手にキスをした。

バスに乗っている人たち、学園の生徒ばっかだから、違和感ないだろうけど、そういうことはやってはいけないことですよ!

っていうか、何でいきなりこんなことを。


無言の抗議は無視され、ずっと手を握られることに。バスを降りても手を放してくれない。

さすがに嫌がって抗議の声あげれば、手は離してくれたけど、今度は腰に手を……


「陸!ちょ、ちょっと……皆に見られているよ!ゲ、ゲイだって思われるから」

「俺ゲイだから、間違いないから構わない」

陸はゲイだろうけど、オレは違う。違うのに、善良な市民の皆さんはオレたちのことをホモップルだと絶対思っている。

だってそういう目で見られているもん!好奇心というか、本物のホモ見ちゃった!みたいな。

すれ違ったカップル、そう言ったもん。本物見ちゃったって。

「オレは構うよ!オレ、こういうの困るから!……何でいきなりこんなこと」

「3か月待った。今日からお前はオレの正式な恋人のはずだ。そうだろう?」


もう3か月たったんですか?オレ数えてなかった。

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