神楽へ

仕事に行ってきます
チャーハン作っといたのでチンして食べてください
今日はお前の好きなチャーシューです

P.S.今晩、花火大会があるらしいが、勝手に出歩かないように

銀時



カサリ
神楽は家主が置いていった手紙を机に戻す。暫くしてソファに座り、再度手にとってみる。
いつも通りの文面。だが、何処かに違和を感じて仕方がない。初見からどれ程経っただろう。チャーハンもとっくに食べ終わっている。存外器用な彼が作ったこれも、いつも通り美味しかった。
では、なぜ。
主の居ない社長イスを眺めると奥の窓からぽかりと浮く満月が見えた。仲秋の名月というのだと前に銀時に教わったことがある。
はたと気付く。

"P.S.今晩、花火大会があるらしいが、勝手に出歩かないように"

漸く違和感に合点が行った。







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