【寒天問屋】


天満宮



 毎月天満宮を訪れている善次郎の熱心な信心深さを見倣って、和助と松吉と梅吉もついて行くこととなった。

「井川屋が潰れんで居るんは、これもみんな天満の神さんのおかげだす。皆で手ェ合わせよな」

 善次郎が和助に云った。「旦さん、それだけとちゃいまっせ。うちには才色兼備で優秀な――」






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