【寒天問屋】


店番



「店番くらいならできますで!」
「心配やわ……」

 善次郎は――そうはいってもお里もいるし、大丈夫だろう――と和助に店番を頼んだ。奉公人の云うなりになっても、和助はにこにこと微笑んでいた。

「善次郎」
「へぇ。旦さん」
「いつもおおきに」
「――」
「あんさんが長生きして居ってくれたら、井川屋はこれからも安泰やなあ」


井川屋の売上少しアップ↑
旦さんの懐の深さアップ↑
善次郎の良心に大きな傷↓


 





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