困った。
大学じゃ、俺の守備範囲じゃない。
花屋に通い続ける、一紗好きはみんな俺が潰したが…。
いや、まだ悠斗が残っているが…。

「一紗、お友達のことで困ったことがあれば、俺に相談しろよ?」

「……て、店長。他のことで相談してもいいですか?」

「何でもしろ!」



「俺って、男、ですよね?」



「は?」

「え?」

俺は自分でも驚くくらい、驚いた顔をしたと思う。
悠斗なんてオーバーリアクションの域を超える程、のけぞっている。

「…………」

沈黙しか、降りない。


「へ、変なこと、聞いてすみません!」

一紗は顔を赤くして、店の奥に走って行ってしまった。




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