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俺は『ふじのん』さんの日記に驚いた。
でも、それが『ふじのん』さんならいいと思った。
たとえ今までの日記が嘘であったとしてもそこに『ふじのん』さんがいたことにかわりはないのだから。

俺はコメントする。

『ふじのんさん、これからもよろしくお願いしますね。俺はふじのんさんが書いていた日記が嘘であったとしても、気にしません。素敵な毎日がはじまったみたいでよかったです。俺はふじのんさんには幸せになってほしいです。いろんなことがあるかもしれませんが、お互い頑張りましょう。そして日記楽しみにしています。では、ジュンでした』

上手に言葉にまとめられないままだったけどもコメントを打つと俺は息をついた。

「ふじのんさんも大変なんだ…」

正輝のこともそうだった。
俺は勝手に、正輝のことを決めつけていたんだ。
正輝は明るいとか、いつでも楽しそうだとか…

「みんな、俺の知らない世界で生きているんだ…」

不思議に思った。
今こうして繋がっていても、その人の過去のことや、心のなかまでわからないことが。
とてつもなく不思議だった。

「俺は、どんなふうに、周りから見られているんだろう?」

考えてみた。でも、やっぱりわからなかった。




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