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「まさか、俺は潤を一人になんてしないよ」

「え?」

「安心してよ。今のところ俺は潤が一番だから」

「えっとえとえ、と…」

キラキラと正輝は俺に微笑んでくれる。
俺はどうしたらいいのかわからない。
嬉しいし幸せなのに、何処か、儚い。
悲しい。泣き出したい。

「……俺だって、そうだよ」

俺だって、正輝を一人にしたりなんてできない。
昨日までならそう思うこともなかっただろうけど。
俺は正輝は繊細なのだと知ったから。

正輝が誰かと付き合うまでは俺がそばにいて笑顔にしてあげたい。

「正輝が恋人できるまでずっとそばにいるよ?」

「潤!」

「?」

「じゃあ、俺、ずっと恋人なんていらないよ。潤が俺の傍にいてくれるなら、それがいい」

正輝は俺の手を握って道端で立ち止まった。




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