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潤と出会って、一カ月が過ぎていた。
潤は俺とも普通に話してくれるようになった。
初めはそれはもう緊張されてなかなか上手くいかなかったけど。
今では完全にお友達になれた。
隣にいることにも慣れてくれたと思う。

そして俺は彼のことを『ジュン』から『潤』に呼び方を変えた。
変えたって言っても、声じゃわからないだろうけど。
俺の気持ちがやっぱり違うんだ。

「すっごいー」

お昼休み、教室の隅っこで、潤と勝山と俺で弁当を食べていた時のことだった。
どこからか、甲高い声が聞こえてきた。

「えー、マジでカッコイイ!」
「何これ、やばいって」
「表情がもうとろけそうだよね〜」

いつのまにか女子が供託のことろにあつまりキャッキャッと飛び跳ね始めた。
俺は見て見ぬふりをして潤の方を見つめた。
潤は、その供託にいる女子たちを見つめて切なさそうな顔をしている。

もしかして、好きな子でもいるのか?

俺は慌てて供託に視線を戻した。
すると、全員と目が合った。
そして一斉に彼女たちに囲まれ、雑誌の写真を見せられた。

そこにはチョコレートを微笑みながら掲げている俺がいた。
この前撮影した写真だ。俺は駅のポスターにするとしか話しは聞いてないのだが、ま、いいか。




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