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「でも、今になったら、おかしいな。俺ね、三年を卒業したら、とか、不安に思ったりもしていたんだ…」
距離を作りたくないのに距離を作っていた自分に俺は笑った。
「くよくよしても、時間が延びるわけじゃないのに」
どうあがいたって決められた時間だったんだから、もっと有効に使えばよかった。
少し損をしたような気分。
でも、気がつけてよかったと思う。
今日からは変わっていこう。
「……香坂先輩、それは俺も思っていました。どうして、俺は二歳も先輩より年下なんだろって。一緒の歳だったらもっと近くにいれたのかなって…卒業を前にしている先輩みていたら、思って。でも、だからって俺の歳が変わるわけじゃないんで、前向きに開き直りました。俺は俺として出来ることをしようって」
「出来ること…俺もくよくよしないで開き直るよ」
そこからスタートでいいよね。
どうしたって、俺は俺でしかないし
中野くんは中野くんでしかない。
なら、今の状況をひがんだりしないで、
前向きに…
愛してると囁こう。
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